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スポーツ社会学の講義にスペシャルゲスト(中森氏)をお招きしました
5月28日(火)スポーツ社会学の講義にゲストとして、中森康弘氏(公益財団法人 愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会副事務局長)をお招きし、「世界で勝ち抜くためのマネジメント・戦略づくりへのヒント」と題して、スペシャル講義をしていただきました。
冒頭、2020年オリンピック・パラリンピック競技大会の招致活動についてご説明いただきました。大会招致活動には大きく分けて5つの要素(マーケティング、ターゲティング、計画策定、プロモーション、ロビーイング)が求められています。
特に計画策定では、「なぜ日本で開催する意義があるのか」「どうしてその都市で開催するのか」「その開催によって、オリンピックブランドにはどのような効果があるのか」に分けてIOC(国際オリンピック委員会)の委員にアピールしていったそうです。
その後、招致委員会のマネジメントの話題となり、ピーター・F・ドラッカー氏の5つの質問を紹介しながら、マネジメントの意味(成果を出すこと)とPDCAサイクルとの違いについて説明しました。仕事だけでなく、自らの人生をマネジメントする上でも特に重要になるのは、劣後順位(やめるべきことの優先順位)の決定と自らの選択に勇気を持つことだと話されました。
ピーター・F・ドラッカー氏の5つの質問
- われわれのミッションは何か?
- われわれの顧客は誰か?
- 顧客にとっての価値は何か?
- われわれにとっての成果は何か?
- われわれの計画は何か?
また、マイケル・E・ポーター氏の国際競争力戦略論からヒントを得た、し烈な招致活動競争の具体的展開について話されました。
最後に、「TOKYO2020大会では、①大会開催の意義 ②新しいオリンピック大会のモデル構築 ③社会貢献(復興) ④社会貢献(社会変革)の4つをテーマに開催したが、課題はいくつも残る結果となったが、コロナ禍での大会開催は日本の存在を世界にアピールすることができた。
2026アジア・アジアパラ競技大会では、愛知・名古屋のブランドを確立し、アジアスポーツ界、アジア地域の成長と発展に貢献したい」と抱負を語り、スペシャル講義をしめくくられました。