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2023年度学位記授与式を挙行しました
3月16日、美浜キャンパスSports Lab SALTO にて2023年度学位記授与式を挙行し、
通学課程では通学学部生1,286名と通信課程1,385名、大学院生69名が卒業・修了しました(ふくし・マイスターの修了者数は790名)。学長表彰では、須山 勇希さん(教育・心理学部 子ども発達学科 学校教育専修)が表彰を受けました。
原田 正樹学長は初めに、「学位記とは、所定科目を履修したというだけではなく、専門性を身に付けたということを証明するものです。みなさんが手にする学位記には、大学生活の全てが刻まれています。そのことを、どうか誇りに思ってください。」と述べました。
続いて、「みなさんが入学された2020年春の入学式、全体式典は中止せざるを得ませんでした。入学後もオンライン授業が続き、楽しみにしていた大学生活も理想とはかけ離れてしまったかもしれません。また、通信で学んだみなさん、大学院で研究をされたみなさんも、制限された生活のなかで学修計画、研究計画の変更が余儀なくされ、大変難しい環境での学びとなったと思われます。でもそのなかで悩みながら学んできたこと、考えてきたことはこれからの礎になるはずです。」とエールを送りました。
その上で、ふくしと今後に期待することとして、次のように話されました。「『ふつうのくらしのしあわせ』は、震災や厄災などによって一瞬にして崩れるのです。でも同時に私たち人間には、それを回復していく力があります。一人の力では及ばなくても、他者と支え合うことで、レジリエンスが高まっていくと言われます。だからこそ、共に生きる知恵を身につけていくことが、求められるのです。」
「ではどうしたら、誰もがしあわせに生きていくことができるのか。それには正解があるわけでも、マニュアルがあるわけでもありません。正解のない問いを、自分で探していくのです。どんな答えを見つけていくのか、みなさんの人生のなかで問い続けてください。それが日本福祉大学で学んだ志です。」と式辞を述べました。
大学総代を務めた山本 彩加さん(国際福祉開発学部 国際福祉開発学科)※は、「2020年4月、私たちの大学生活は不安と戸惑いから始まりました。高校生の時に思い描いた大学生活を実現することはもうできないと、諦めていた時もあります。しかし、先生方のご尽力のおかげで国際福祉開発学部らしい、様々な体験を通じた学びを得ることができ、どんな状況に置かれても取り組めることはあるのだということを、身をもって学びました。
コロナ禍による断絶と、その中での国際化という矛盾を目の前にしてきた私たちが、世界が手を取り合うことが強く求められている今この時代に、当事者意識を常に持ち異文化理解と多文化共生について学ぶことは、これからの社会にとって大きな意味をもっていると確信しています。様々な制約のともなう大学生活ではありましたが、学位記授与式で「この4年間は有意義だった」と胸を張って言えるよう努力してきました。今日、その目標が叶えられたことを大変嬉しく思います。」と述べました。
そして、最後に「これから私たちは、それぞれ違う地域や国で、この短くも色濃い4年間を糧として、新しい一歩を踏み出していくことになります。一緒に過ごしたこれまでの日々は、この先、悩み、立ち止まった時に私たちを励まし、背中を押してしてくれることでしょう。そんなに遠くない未来、成長しつつも変わらない志を抱き続けるみんなの姿が見られることを楽しみにしています。」と締めくくりました。(※入学時の学部名称)
学長表彰された須山 勇希さんは「この度は、名誉ある賞をいただきありがとうございます。学内外で多くの人に支えられながら、聴覚障害のアジア大会で優勝という結果を残すことができ、うれしいです。また、学業でも同学部の仲間と先生方のご指導で学び続けることができました。新しい場所でも周りへの感謝の気持ちを忘れずに、自分にできることを精一杯していきたいと思います。ありがとうございました。」とお礼の言葉を述べました。
【須山 勇希さん(教育・心理学部 子ども発達学科 学校教育専修)プロフィール】
第1回アジア太平洋デフ陸上競技大会(2023年)に出場し、走幅跳競技において優勝するなど、数々の大会で輝かしい競技成績を残しました。
また、学位記授与式に合わせて、キャンパス各所にフォトスポット(看板)を設置するとともに、場所や時間を問わずに使用できるAR(拡張現実)を活用した記念撮影用フィルター・スタンプを用意しました。多く卒業生がこれらを用いて記念撮影を行ったり、撮影した画像をSNS共有するキャンペーン「にっぷくフォトシェア」も盛り上がりを見せました。