学園・大学案内 お知らせ

トップページ 学園・大学案内 学園・大学案内 お知らせ 犀川スキーバス事故追悼集会と現地法要を執り行いました

 

犀川スキーバス事故追悼集会と現地法要を執り行いました

レポート
2024年01月31日

追悼集会

2024年1月26日、美浜キャンパス友愛の丘にて「犀川スキーバス事故追悼集会」が執り行なわれ、同窓生や教職員、学生合わせて328名が参列しました。

この集会は1985年1月28日の早朝に長野県内で発生した「犀川スキーバス転落事故」によって亡くなられた諸先輩方を追悼し、「福祉を学び、社会に生かしたい」「学生生活を謳歌したい」等の遺志を継ぎ、実りある大学生活を送ることの重要性を再確認することを目的にした集会です。

冒頭、伊藤 愛望さん(経済学部4年生・災害ボランティアセンター)が事故の犠牲者のお名前を一人ひとり読み上げました。

犠牲者のお名前を読み上げる伊藤 愛望さん
(災害ボランティアセンター)
追悼の言葉を述べる原田 正樹 学長

次に、原田学長は「亡くなられた22名の学生の中には私の高校の同級生がいました。入学した年の夏にはお互いの近況報告もしており、次に会えることを楽しみにしていましたが、それが叶うことはありませんでした。今、あなたが生きていれば何をしていることでしょう。先日、あなたのご両親も一緒に久しぶりにあなたのお墓参りに行き、あなたとの思い出を話してきました。」と亡くなられた学生やそのご家族との会話が思い浮かぶようなお話をいただきました。

また、集会が執り行われた友愛の丘は、亡くなられた方を追悼し、この事実を風化させてはならないという思いを込めて作られたことに触れつつ、「この丘には在学・卒業した皆さんの良心と優しさ、そして希望が詰まっています。春になったら新緑のもとで、たくさんの学生たちにお弁当を食べて語らいでほしい」と追悼の言葉と併せてメッセージを送られました。

最後に、2024年元日に起きた能登半島地震で被災された皆様に対し、お見舞いの言葉を述べられました。

続いて、西川 颯さん(教育・心理学部2年・美浜キャンパス学生自治会中央執行委員長)は「この追悼の言葉の作成にあたり、当時の資料が展示されている50周年記念館へ足を運び、資料を拝読しました。そこからは事故の辛さや命の尊さ、学生生活での楽しい思い出や愛しい気持ちが溢れていました。私たちは、この事故を深く知り、その教訓を学び、学生間でも語り継いでいく必要があると強く感じました。そして、先生・先輩方の夢や希望の光を私たちの心の中で灯し続けていきたいと思います。」と追悼の言葉を述べました。

追悼の言葉を述べる西川 颯さん(美浜キャンパス学生会 運営委員長)

その後、参列者全員で黙とうを行った後、アカペラサークルFigaroの歌声が響く中、献花が行われました。

当日はYouTubeでの映像配信(中継)も行われ、名古屋キャンパス・半田キャンパス・東海キャンパスにも設置された献花台に多くの教職員・学生などが献花を行いました。

参加者全員で献花を行いました

また、追悼集会に併せて、多くの方が友愛の丘に隣接した「50周年記念館」で資料展示も行われ、およそ30名の方にご覧いただきました。

現地法要

1月28日には、現地での追悼法要を行いました。はじめに、事故当時からお世話になっている正源寺での法要が執り行われ、全員で焼香を行いました。

その後、現地慰霊碑においてもお参りを行い、同窓生、大学教職員、学生ら計23名が参列し、故人への思いを寄せました。

丸山 悟 理事長は追悼の挨拶で「この事故の道義的責任に時効はありません。亡くなった方やご遺族の想いを忘れることなく、語り継いでいきます。」と話しました。

追悼の挨拶を述べる丸山 悟 理事長

また、当時バスに乗車されていた同窓生の香山 久子さんは「亡くなられた方や事故のことが忘れ去られてしまうのが一番悲しい。同じようなことが起きないことを願い、亡くなった方に恥ずかしくないよう精一杯生きていきたいです。」と話されました。