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日本福祉大学 静岡セミナーを開催しました
日本福祉大学後援会は、全国各地にて日本福祉大学セミナーを開催しております。
9月2日(土)にレイアップ御幸町ビルにおいて日本福祉大学セミナー(静岡会場)をハイブリッド形式で開催しました。
実施プログラム | 時間 |
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日本福祉大学静岡セミナー 講師:小林 洋司 社会福祉学部 社会福祉学科 准教授 |
13:00~14:00 |
大学近況報告・就職状況報告 | 14:10~15:00 |
保護者個別懇談会 | 15:10~16:30 |
講演中の小林准教授
冒頭、社会福祉に関する情勢として、ご自身の研究領域でもあるハンセン病を例とし、罹患者やその家族が受けた扱いについて話されました。人権問題にも関わってきますが、一部では解決したものとして認識されているが、罹患者が抱える悩みや辛さは解決していないという問題が、新型コロナウイルス感染症のことも相まって近年取り上げられるようになったと説明されました。
その後、テーマの1つでもある福祉教育について、概念や潮流を説明しました。「近年は内容が拡張しており、地域共生社会やLGBTQ等、あらゆる人が幸せに生きられるようにするための学問として位置づけられている。しかし、教育内容が高齢者問題や障害者問題への偏っている」と指摘しました。
続いて、ボランティア学習について、お互いが出会い近づく時間と場を作り、経験を共有し、経験を尊重し合いながら共に住み合うことで、異なる価値観を持つ人たちが同じ環境で生きていくための土壌ができると話しました。しかし、現代社会では個々のライフスタイルが重視。優先されたり、タイムパフォーマンスを求めたりと多様な価値観が入り混じっており、人によって物事の理解度が様々であるにも関わらず、「わかった・理解した」と一言で片づける風潮があり、全体的に不安要素があると述べました。
最後に、「今日的な社会的課題に対峙するために、わからないことや納得できないことを大切にし、無理なく、楽しく、少しのモヤモヤとした「引っ掛かり」を大切にした教育実践がしあわせの創造につながる」と話し、講演を締めくくられました。
参加者からは「福祉教育、ボランティア教育の有用性や関わり方について改めて学ぶことができた。」「どのような立場にあっても対象者の立場になって考えることを続けていきたいと再確認できた」などの感想が寄せられました。
講演会終了後、吉村輝彦学長補佐が大学近況報告として、大学重点課題、学園創立70周年、研究の取り組み、学内行事や学生諸活動の様子、学部長メッセージ等について紹介しました。 最後に2022年度卒業生の就職状況および大学で行っている就職支援について紹介しました。