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日本福祉大学岐阜セミナーを開催しました

レポート
2023年08月31日

日本福祉大学後援会は、全国各地にて日本福祉大学セミナーを開催しております。
7月9日(日)に岐阜キャッスルインにおいて日本福祉大学セミナー(岐阜会場)をハイブリッド形式で開催しました。

江村教授による講演

内容 時間
日本福祉大学岐阜セミナー
テーマ:『保育・子育てを豊かにするむずかしくないアートの話』

講師:江村 和彦 教育・心理学部 子ども発達学科 教授
13:00~14:00
大学近況報告・就職状況報告 14:10~15:00
保護者個別懇談会 15:10~16:30
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大学教員であり、陶芸家でもある江村先生から、大学での授業に加えて、これまで保育園や幼稚園、障害者施設等での活動経験を交えつつ、「アートの見方ってあるの?」、「子どもの世界とアートの世界」について、事例を踏まえた話をされました。

学生たちから「このような絵の見方で合っていますか」と聞かれることがあるが、アート(芸術)を鑑賞することに正解はなく、それぞれの見方、感じ方でよい。作品を直接見ないで、他の人たちから特徴を言葉で出し合ってもらい、想像するという「ソーシャルビュー」では、同じ作品を見ていても、感じ方が皆違ったりして、他人の目でモノを見ることの多様性やコミュニケーションの面白さについて話されました。想像力を働かせてみると名画も説明次第でこれまでの解釈とは全く異なる新しい絵の見方ができることも紹介されました。

障害者のアートの話では、他人の評価は関係なく、ただ表現し続けており、受け手が、その人、その人のすることを「面白い」と感じる身体、思考になっていることで、それが「作品」になる。それは現代アートにも通じるのではないかと話されました。

子どもの絵やつくるものは、子どもたちの中から湧き出てくるもので、大人の常識を飛び越えていること、結果でなく過程が面白く、過程そのものに価値があると考えていると、実際の活動事例を紹介しつつ話されました。

参加者からは「美術についてどのように教えたらよいか悩んでいた。話を聞いて子どものころの感覚を思い出すことができた。」「分かりやすく、考えさせられる内容でした。」「大人になると常識や正解にとらわれがちだが、子供の感性を大切にできるとよいと思った。」「講演を聴いて、子どもがワクワクする気持ちを一緒に楽しめる保育士としてアート活動をしたいと思いました。」「私自身が興味を持ち、勉強をして深めたいと考えていたテーマだったため、参加できてとてもよかった。」などの感想が寄せられました。

講演会終了後、野尻紀恵学長補佐が大学近況報告として、大学重点課題、学園創立70周年、研究の取り組み、学内行事や学生諸活動の様子、学部長メッセージ等について紹介しました。
最後に2022年度卒業生の就職状況および大学で行っている就職支援について紹介しました。