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2023年度学園創立記念日行事を実施しました

レポート
2023年06月13日

 「6月6日」は学校法人日本福祉大学の創立記念日です。
学園創立者の鈴木修学先生は、1962(昭和37)年6月5日、日本福祉大学附属立花高等学校(現 日本福祉大学付属高等学校)で倒れ、6月7日に帰らぬ人となりました。
翌年の1963(昭和38)年、学園が創立10周年を迎えた際に創立者の遺志を継ぐ意味を込め、命日の前日6月6日を学園創立記念日として制定しました。
 本年度は学園創立70周年事業の一環として本記念日行事を位置づけ、参画した多くの教職員や学生にとって学園の歴史のみならず、創立者が大学を設置するまでに込めた思いを学ぶ機会として実施されました。

6月6日(火)学園創立記念日行事

① 墓参

厳粛な雰囲気の中、名古屋市天白区にある法音寺墓地にて、約30名の学園役職者が出席のもと読経が行われました。その後、鈴木正修学園長と丸山悟理事長が挨拶をしました。

出席者に挨拶する鈴木正修学園長(左写真)と丸山悟理事長(右写真)

②学園長講話

 墓参を終えたのち、法音寺本堂において理事、大学、付属高校、専門学校、事務局役職者や新入教職員等、約120名が「学園創立70周年を迎えて~修学先生の歩みの原点について~」という演題で行われた学園長講話を聴講しました。今回は社会福祉学部のスカラシップ入試入学生17名の学生も出席しました。

 冒頭、原田正樹学長より、「学園の中でも最も大切にしなければならないのは鈴木修学先生がお亡くなりになった6月7日と犀川スキーバス事故の起きた1月28日だと思っている。今年は70周年という節目の年に当たるが、節目であることを喜ぶだけでなく、修学先生が70年前、どのような想いで本学を創立されたのか、原点を振り返りつつ、これからの未来に向けて70周年をどう創り上げていくことができるのか考える大切な機会にしたい。」と挨拶を述べました。

 その後、学園長講話として前半は鈴木正修学園長より、「建学の精神は、修学先生が2度目の荒行をお勤めの最中に本学の設置認可が下り、その際に書かれたまさに魂を表現したものである」等のエピソードを紹介されました。また、修学先生の誰にでも分け隔たりなく接する人柄にも触れ、「他人を褒めることは自分を褒めることにつながる。それは自分の可能性を拡げることにもつながるので、ぜひ実践してほしい」と話されました。

 続いて、法音寺事務局長で本学理事の弓削多一朗氏より、前職の中高一貫校の教員時代の話から、学校経営で最も重要なのは個々の学校の建学の理念を基に『どのような人材育成をすることがその学校としての使命なのか』を軸に、教職員が同じ認識や考えを共有すること」だと話されました。建学の精神の付帯文には、「大慈悲心・大友愛心」という言葉があり、この言葉をあえて使ったところがポイントである。「大」には相手の好き嫌いを一切超越するという意味が仏教的には込められており、相手のことがどんなに苦手であっても最大限の友情と思いやりを発揮するということ、それに基づいて「如我等無異」とはどんな人物なのか、ひらたくいうならば「いつもおだやかで、誰に対しても分け隔たりなく思いやりをかけ、真心込めて親切にし、相手の喜びを自分の喜びとし、周りの人を幸せにする仏さまのような人であることを願う」こういう人物を世に送りだすことを修学先生は願われたのですと語られました。

 最後に、丸山理事長より、「大学の教職員にはFDやSDと呼ばれる外部の専門家による研修を受ける機会が何度か設けられている。本日の研修もその一環だが、とても心に沁み、考えさせられるものだった。70周年事業の中ではWell-being for Allという言葉を掲げており、その中で本学のキャンパスは今後遊びや学びのコミュニティにしていきたいと思っている。法華経の中の『三徳』(慈悲・至誠・堪忍)の実践にもつながるよう周年事業を進めたい。」と締めくくられました。

挨拶中の原田正樹学長(写真左)とご講話中の鈴木正修学園長(写真右)

お話中の弓削多一朗理事(写真左)と挨拶中の丸山悟理事長(右写真)

③創立記念日関連企画(図書館)

 現在、図書館では創立記念日関連企画展示「鈴木修学先生と中部社会事業短期大学の創立」を実施中です。
 修学先生が書かれた本や、中部社会事業短期大学・日本福祉大学創設の頃を伝える資料を展示していますので、ぜひお立ち寄りください。