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【東海キャンパス】「ふくしフィールドワーク実践」 ~NPOがめざす0歳から100歳の地域包括ケア~

レポート
2022年03月10日
写真:学生と話をする市野恵さん

東海キャンパスで、全学教育センター配当科目「ふくしフィールドワーク実践」(※)が開講され、2021年度は吉村輝彦(国際福祉開発学部教授)と市野恵(NPO法人サポートちた代表理事)が本科目を担当し、経済学部の3年生7名と国際福祉開発学部の3年生3名(留学生2名含む)が履修しました。知多半島ををフィールドとした「NPOがめざす0歳から100歳の地域包括ケア」をテーマのもと、経済学部1月22日(土)に導入教育を行い、2月下旬にフィールドワークと振り返りを行いました。

導入講義 1月22日(土)

フィールドワークに先駆け行われた導入講義では、知多地域のNPOによる住民主体の活動とそのネットワークの歴史的意義をたどり、地域性と地域包括ケアとは何かについて学びました。その後、履修学生は、決められたフィールド先について、ウェブサイトなどで、情報収集を行いました。

フィールドワーク

①【NPO法人ひだまり】(半田市)2月16日(水)

最初の訪問先の半田市のNPO法人「ひだまり」では、代表理事の部田かね代さんから立ち上げの経緯や法人の事業内容について説明を受けた後、施設内を見学しました。学生たちは熱心にメモを取り、運営体制や今後法人が強化したいこと等質問をしていました。

写真:説明をする部田かね代さん
写真:熱心にメモをとる学生
②【みんなの縁側】(常滑市)2月19日(土)

2か所目の訪問先である「みんなの縁側」は、旧道沿いのとこなめ中央商店街の酒屋を改装してつくられており、みんなの“あったらいいな”を実現する、人とまちを笑顔にする情報発信基地です。主催の渡辺美佐さんからサロン立ち上げの経緯や運営についてのお話を伺った後、学生は運営面のことやPRの工夫などについて質問しました。最後に施設内を見学した後、名鉄、コミュニティバス「あいあいバス」で次の訪問先へと向かいました。

写真:説明をする渡辺美佐さん
写真:見学をする学生たち
③【南粕谷ハウス】(知多市)2月19日(土)

3か所目は、空き店舗を住民の手によって改装し、住民が多世代の交流の場を自主運営する「南粕谷ハウス」(多世代地域コミュニティサロン)を訪問しました。サロンの立ち上げに携わった石井久子さんからは立ち上げの経緯を、江端さんからは現在の取組を、今井さんからはこれからの取組を令和4年度から南粕谷小学校で導入されるコミュニティ・スクールの話題を中心にお話しいただきました。

写真:南粕谷ハウスでのフィールドワークの様子
画像:コミュニティ・スクールの仕組みについての図
④【武豊町社会福祉協議会】2月21日(月)

最後の訪問先「武豊町社会福祉協議会」では、訪問最終日の3日目は、武豊町社会福祉協議会を訪問し、藤田さんと石野さんに武豊町の社会福祉協議会の事業内容について説明を伺いました。

写真:社会福祉協議会の様子
写真:社会福祉協議会の様子
振り返り

フィールドワークを通じて、実際の地域の課題を共有し、その解決に向けた取組や工夫を学び地域福祉活動の理解を深めた学生は、振り返りのグループワークで、今後10年先の将来予測を行い、そのうえで今必要な取組を企画し発表しました。

写真:発表資料を作成する学生たち
写真:発表の様子

この科目を履修した学生は、「現場を知ることが出来たのが一番良かった。」「実際に出向いてその場所を見たり話を直接聞くことで、地域の課題やつながりが実感できた」「日本に来て初めていろいろなところを訪問して話を聞く機会を得た。楽しかった。もっとこういう機会が欲しい。」(留学生)などの感想を述べていました。最後にこの科目を担当した市野先生は、「この科目を履修して地域や人に対するアンテナがわずかかも知れないが立ったのではないかと思う。今後も、その視点を忘れないで欲しい。」と締めくくられました。

※ふくしフィールドワーク実践

この科目は、知多半島の3つの市町(美浜町、半田市、東海市)の地域課題の解決に向けて、学部横断的に多職種・多分野連携のあり方を学ぶ場として2017年度より開講しました。本科目では、全学部生の混成クラスを複数開講し、地域社会での体験学習を重視したサービスラーニングの教育方法を取り入れ、「事前学習、フィールドワーク、事後学習」を集中的に展開して学びを深め、「地域を創造していく力」を身につけることを目的としています。