スポーツ科学部 お知らせ
【スポーツ科学部】授業紹介:インクルーシブ体育(大宮ともこ教授)
「インクルーシブ体育」で大切にしなければならないことは?
授業履修者は150名。「インクルーシブ体育」の言葉を初めて聞く学生が半分以上いました。毎回、神戸大学附属特別支援学校の子どもたちと教師の取り組みビデオを見て学びます。インクルーシブ体育が生まれてきた歴史を紐解き、特別支援教育や発達障害について考えつつ、インクルーシブ体育では、「スポーツに子どもを合わせるのではなく、子どもに合ったスポーツを作る」大事さを確認しました。スポーツの持つ力やそれを引き出すために必要なこと、そのための教師の考え方の重要性、鍵となる教材づくり、そして「一人ひとりとみんな 一緒に」を大切にした指導が不可欠であることなどを学び積み上げた学生たちです。
後半には、ゲスト講師を招いてインクルーシブ体育を深めました。
「パワフルで深~い、目から鱗の保健の授業」成瀬徹氏講義」
NPO法人「体育とスポーツ図書館」館長の成瀬徹氏の講義は、国籍・年齢・職業等多様な背景を持つ通信制の高校の「保健」の授業です。像は汗をかくのか?-汗の学習、一枚の写真から何を読み取るか―水俣病の学習など、クイズ形式で授業を受けるように学び、普遍的価値を軸にした内容が教材化されていました。
「ごちゃまぜ運動会の魅力」成瀬史宣氏講義
次に、NPO法人「ピーストレランス」副代表の成瀬史宣氏の尾張旭市の「ごちゃまぜ運動会」です。障害の有無・年齢・職業等多様な人々が200名以上参加した取り組みです。「車椅子綱引き」の演技の中でリスペクトが生まれ、ルールの工夫でみんなが楽しみながら参加できます。「知ること、自分らしい参加、つながる」楽しさがキーワードでした。長く参加している難病の高校生が丸山ゼミの卒論インタビューに以下のように応えていたのが印象的でした。「多様な人が集まれる可能性があるイベントにこそ社会問題を受けてほぐす力がある」と。
「スポーツの普遍的価値」 丸山真司氏講義
最後は、私と一緒にインクルーシブ体育を研究している「教育・心理学部」の丸山真司氏の講義で、丸山ゼミの学生たちも加わって学びました。「ホームレスワールドカップーダイバーシティ・サッカー」や「南米の4重苦を抱えたおばあちゃんたちのサッカー・グラニーズ」「ソーシャルアクションとしてドイツでの地域のクラブ」の取り組みが紹介され、スポーツの持つ価値・普遍的価値-平和・民主主義・人権等―について深めました。スポーツは楽しい、身体で感じる「多様性」の交流ができる居場所となり、「インクルーシブ体育の本質」は『ともに楽しむ』と『共に生きる』をつなぐことだと述べられました。 また、学部ガイドの「すべての人をそして自分をスポーツの力で輝かせる学びを」を進めて下さいとエールも頂きました。子どもたちが、違いを認め合い、運動・スポーツの価値に触れ、ワクワクしながら取り組むイメージを多くの学生が持てました。


