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社会福祉学部・経済学部の合同科目「政策形成実践特講Ⅰ」最終報告会が行われました!!

レポート
2024年12月23日

 一昨年度までは社会福祉学部行政専修の1年生だけに開かれていた「公務員チャレンジプロジェクト」(正課外プログラム)を、装いも新たに、経済学部との合同科目「政策形成実践特講Ⅰ」(正課専門科目)として開講することになり2年度目。今年度も418日(木)の1回目の初回オリエンテーション以降、ここまで受講生たちは、現職の公務員や地域住民の皆様方との交流ならびに地域フィールドワークなど、チームを組んで演習を重ねてきました。

そしてこのたび、1219日(木)美浜キャンパスにおいて、今年度のテーマ提供自治体である、東海市・知多市のご関係の方々をお招きし、最終報告会を行いました。各パートの発表テーマは次の通りでした。

  

<東海市パート>

  子ども子育て支援

  東海市の魅力を共有プロジェクト

  地域運営体制作り

  地域資源を活用した街づくり

  

<知多市パート>

  地域コミュニティにおける担い手不足―小中学生が地域活動にかかわるには―

  これからどのように共生していくか

  地域コミュニティにおける子育て支援の在り方

  地域コミュニティの活性化―市民が立案、参加、協働出来るような地域にするためには―

  若者が地域コミュニティに参加するには

 

なお、ご参加いただきました関係者の皆様からは、主に、次のようなコメントをいただきました。

〇担い手の人数を確保するということが、どのチーム発表にも共通した提案であったかと思うが、では具体的にどうすれば確保できるかということを、もう少し掘り下げてほしい。

〇イベントを1回やっただけでは、地域課題は解決しない。継続的に何度もアプローチしていく必要があり、そういった段階的ストーリーも描いていってほしい。

〇提案企画内容を、誰がどういった役割をもって、どういった資金を使い動かしていくのか、政策のオペレーションも、次の段階では考えていってほしい。

〇みなさんの提案の中では、さまざまな「用語」が使われていたが、それを「知ったかぶり」で用いるのではなく、丁寧に考え、定義をきちんとしておくことも大切である。

〇政策形成・立案の演習を1年間通して行い、普通なら自治体職員を数年やった者が取り組むようなことをみなさんは行った。自信を持ってほしいし、今後も、身の回りや地域社会の事に、なぜ?何?という関心をもって臨んでほしい。

 

このように、今回の受講生らは、フィールドである東海市と知多市において、現職の公務員や住民の皆様などが実際に直面する地域課題に取り組んだことで、政策の形成に必要な着眼点や心構えを少しは身に着けられたように思います。また、現職の公務員や地域住民の皆様方との交流を通じて、公務員などの仕事内容の具体的イメージをつかんでもらい、将来、公務員を含む地域の公共的な仕事をめざすキャリア形成にも役立てられたように感じています。

今後は、今回の提案を、一つずつ、現地の方との協働で実践していくことが必要となってきます。二年次以降も、ゼミ科目「フィールド実践演習」などのフィールドを舞台とする科目を通じ、多面的な教育・社会貢献活動を展開し、さまざまな主体との連携を試みていきます。

(担当教員:角崎洋平・田中優)

  

☆【参加学生の主な気づき】(抜粋)

〇若者の地域コミュニティへの参加などは、正解がなく難しい問題だと思うので、これからも考え続けていかなければならないと感じた。

〇対象の範囲が広くて誰のニーズを大切にするかということを見失ってることに気づき、物事を考える時にアプローチする範囲をしっかり決めないといけないと学ぶことができた。また、政策を考える事の難しさを知った。

〇実際に子育て支援が充実している地域と比較することで、知多市に不足している点がわかりやすくなったと感じた。良い政策を行っている地域の分析をし、自分たちの地域にも取り入れていくことが大切だと学んだ。

  

           

最終報告会のようす