工学部 お知らせ

トップページ 教育 学部・学科・大学院 工学部 お知らせ 【工学部 情報工学専修】半田市 防災安全課・市民協働課へ「外国籍市民のための防災事業」のヒアリングを実施

 

【工学部 情報工学専修】半田市 防災安全課・市民協働課へ「外国籍市民のための防災事業」のヒアリングを実施

レポート
2025年06月17日

2025年6月17日、半田市役所にて情報工学専修3年の後藤彰汰さんが、卒業研究テーマで取り組む予定の「外国籍市民のための防災事業」に関して、半田市 防災安全課 関ひなたさん、藤井崇当さんと市民協働課 森幸さんへヒアリングを行いました。

全般的な防災事業(防災計画や訓練、避難所設置等)を行う防災安全課と、外国籍市民向けの事業(外国籍市民向けの防災講座の実施等)を行う市民協働課は、日頃から協働し、防災活動を行っています。

情報工学専修3年 後藤さんは、
「外国籍市民の防災訓練への参加状況」や「防災訓練では多言語対応を行っているか」、「非常食では宗教上の配慮があるか」、「被災したら外国籍市民はどこを頼れば良いのか」、「市民からは、防災に関する要望があるか」、など事前にホームページやSNS等で情報収集し、疑問に思ったことを次々と質問しました。

避難訓練実施の際に、宗教上の理由で、豚肉を食べられない参加者がいる時に成分表示を確認し、初めて、非常食のカルボナーラに豚肉エキスが入っていることが分かったというエピソードや被災した場合、BCP上の優先順位に基づいて対応窓口が設置されるため、被災した場合の被災状況に応じた対応となる話など、丁寧に説明していただきました。

▲愛知県の避難所運営マニュアルを活用するなど、多言語対応のツールはあるが、避難訓練では使えていない場面もあるといった問題点も教えてくれた防災安全課 関さん。多言語で避難訓練のポスターを作成して呼びかけても、避難訓練が日本語のみの対応だと参加者を限定してしまうことも。

▲外国籍市民向けの防災講座は、日本人と外国籍市民がグループを作って、ハザードマップを見ながら、避難方法をみんなで考えるワークをすると教えてくれた市民協働課 森さん。多文化共生のみならず、被災時は、外国籍市民も支援する側にまわれることも伝えているそう。

▲インタビューする学生は緊張する中、終始、和やかな雰囲気で、お話してくれました。