経済学部 お知らせ
【広報大使活動報告】中部国際空港との産学連携協定締結10周年記念企画として、中部国際空港を訪問しました
① はじめに
今年、経済学部は開設50周年を迎え、中部国際空港産学連携10周年となります。これを記念し、航空貨物の輸送時に使用され中部国際空港で実現した廃プラスチックフィルムの活用スキームに着目し、これまで廃棄されることの多かった資材を再生・再利用することで、新たな価値を生み出す可能性を探りました。
② サーキュラーエコノミーとは
今回、回収資材の再生・再利用を進めるにあたり、サーキュラー・エコノミーの取り組みについて理解を深めるため、愛知県庁の担当者の方にお時間をいただき、愛知県が推進している資源循環やあいちCE(サーキュラー・エコノミー)推進プランに関する具体的な事例について詳しくお話を伺いました。
資源を「廃棄するもの」ではなく「循環させるもの」として捉える考え方や、それに伴うビジネスへの関与ついて学ぶことができました。
③ ストレッチフィルムの見学
概要説明を伺った後、今回のストレッチフィルムプロジェクトで使用することになるプラスチックフィルムの排出現場を見学するためにANA中部貨物上屋に向かいました。
ANA中部貨物上屋では実際にプラスチックフィルムがどんな使い方をされているか、プラスチックフィルムの排出までの大まかな流れを教えていただきました。
驚いたのは、フィルムに貼られている貨物の名称や行き先を示したシールや汚れを一つ一つ手作業で丁寧に取り除いているということでした。
この量のプラスチックフィルムが一週間でおよそ3~4つほど発生し、年間で約20トンになると教えていただきました。
貨物によって使用されているプラスチックフィルムの色や特徴、性質が違うこともあるということも知りました。写真にあるように、大半のフィルムは無色透明ですが、青、赤、緑など色が入っていたり、シールなどが貼られていたりなど、本当に多種多様なフィルムがありました。シールなどをきれいに除去しないと再生・再利用化できないため、そのための分別の難しさを実感できました。
④ 空港内でのゴミ箱の確認
つづいて、本学が広告提供をしている、ゴミ箱の外部デザインの現地確認を行いました。
これらのゴミ箱のデザインは、日本福祉大学広報課が事務局として行う障害者アートコンテストの授賞者の作品で、テーマは『空』です。実際にターミナル内を巡回し、設置場所や周囲の景観との調和、利用者の視認性などを確認しました。
国際空港という国籍や年齢、文化など様々な人々が行き交う空間において、言語に頼らず直感的にメッセージを伝えるビジュアル表現は重要な役割を果たします。今回の確認を通して、デザインが単なる装飾ではなく、利用者の意識や行動に働きかける要素となり得ることを改めて実感しました。
⑤ 一日を振り返って
今後は、廃棄資源を活用した再利用バッグのデザイン制作を予定しており、今回確認した私たちが主体となって生み出したデザインの魅力や分かり易いデザインの長所を、その制作過程に活かしていきたいと考えています。空港という公共空間で多くの人の目に触れるデザインのあり方を考えながら、資源循環のメッセージをより効果的に伝える表現を模索していきます。
私たちは日本福祉大学&中部国際空港(株)産学連携協定締結10年というとても貴重な場に参加できたことをとても喜ばしく思います。これからのプロジェクトもとても楽しみです。そしてより良いものを作り上げていきたいと思います。
⑥ 焼き物散歩道の散策
中部国際空港での視察の後、空港島の対岸の常滑市にあるやきもの散歩道を散策しました。
やきもの散歩道は、古くから窯業のまちとして発展してきた常滑市の歴史や文化を体感することができるエリアであり、土管坂やレンガ造りの煙突など、焼き物産業の隆盛の名残を感じられる景観が広がっています。実際に現地を歩きながら、地域の街並みや文化に触れる機会となりました。
この写真にある土管坂は、常滑の窯で土管等を焼いた時に出た廃材を再利用し、その断片を埋め込み歩道と壁面を形成しています。
はからずも、昔々からサーキュラー・エコノミーが私たちの地元では昔から実践されて来ていたということを実感できた散策となりました。
今回の散策は本プロジェクトの活動とは、直接関係するものではありませんが、視察後に地域の歴史と魅力を体感することができ、有意義な時間となりました。


