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経済学部の杉原成幸 准教授の企業小説の連載が中部経済新聞で始まりました
10月1日から中部経済新聞で、経済学部の杉原成幸准教授による企業小説「つなぐ技術 挑む未来。創立120周年MIEテクノ」を長期連載が開始されました。
杉原准教授にご自身の教育研究活動や、今後の連載の展開についてお話しいただきました。
教育研究活動について
これまで企業広報(会社案内、入社案内、各種広報誌、CSRレポート・統合報告書、社史、経営者の評伝)などの企画・取材・執筆を行うかたわら、企業経営についての研究を進めるとともに、数多くの企業の企業広報に関わってきました。
研究内容は経営倫理、企業の社会的責任(CSR)、そこから派生してSDGsおよびポストSDGsです。研究は、所属学会の全国大会や部会に参加して知見を深めるほか、文献研究、そして実際に企業を訪問して調査を行うこともあります。
現在、取り組んでいる研究テーマは「企業事故の記憶の伝承と企業経営」です。信楽高原鐵道では「列車衝突事故の記憶をどう活用して再発防止につなげているのか」、えちぜん鉄道では「前身の京福電鉄の列車事故の記憶をどのように経営に生かしているのか」を探究しています。信楽高原鐵道、えちぜん鉄道ともに第三セクターで、中小事業者にあたります。「事故の記憶」の活用は、西日本旅客鉄道(JR西日本、福知山線脱線事故)や日本航空(JAL、日航機123便墜落事故)など大手の取り組みが目立ちますが、中小事業者でも可能であることを示唆する内容になっています。
連載の今後の展開
中部経済新聞での連載は、同社の区分でいえば「企業小説」と言われるジャンルにあたります。ジャンルの名称は「小説」となっていますが、これはフィクションではなく、該当企業の歴史を紹介していくものです。ただし、歴史は史実とは異なるため、あながち「小説」という名称は誤りではない、と言えます。私個人としては、企業小説は滝学園(愛知県江南市)、表示灯(愛知県名古屋市)、三昌物産(三重県四日市市)に続き、4回目の連載執筆にあたります。
今回の連載では、ホーロー鉄器メーカーとして、歴史と実績を持つ琺瑯鉄器株式会社、後の三重琺瑯、三重ホーロー、現在のMIEテクノの歩みを紹介していきます。決して順風満帆ではなく、いくつかの苦難を乗り越えてきた姿と、なぜホーローから撤退し、事業内容を大きく変えたのか、そして現在はどのような企業になっているのかに迫ります。
「つなぐ技術 挑む未来。創立120周年MIEテクノ」
MIEテクノは、1907(明治40)年に設立された琺瑯(ほうろう)製品メーカーです。日本の近代化が進む中で誕生した同社は、時代の変化や社会の要請に応えながら事業を発展させてきました。戦争や災害、経済環境の変化の苦難など数々の試練を乗り越え、現在はステンレス製管継手の分野で国内トップクラスの地位を築いています。
本連載では、創業期の琺瑯事業から海外市場への進出、戦時下の対応、戦後復興、さらには現在のMIEテクノへと至る変革の軌跡をたどります。創業者たちの挑戦や技術革新、時代ごとの経営判断を通じて、120年にわたり受け継がれてきた企業精神に迫ります。 変化の激しい時代の中で挑戦を続け、新たな価値を生み出してきた。その歩みを通して、東海地域のものづくりの歴史と未来をひもとく本企画にご期待ください。
杉原 成幸 (すぎはら・しげゆき)
経済学部 准教授
1962年愛知県生まれ。法政大学大学院政策創造研究科修士課程修了。修士(政策学)。経営倫理士。愛知大学卒業後、事務用品メーカー、業界新聞社を経てライターとして独立。学校・企業広報、社史などの取材・執筆を手掛ける。2026年4月から日本福祉大学経済学部経営専修の准教授に就任。研究テーマは、「企業における事故・不祥事の記憶の伝承」。専門は経営倫理、企業の社会的責任(CSR)、SDGsおよびポストSDGs。学部での担当科目は「経営学」「デジタルリテラシー」。


