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岐阜県×日本福祉大学 学生の視点で民生委員の魅力を発信する啓発動画を制作 

レポート
2026年09月25日

地域社会を支える「民生委員・児童委員」の高齢化や担い手不足という課題に対し、岐阜県と本学が連携した新たな取り組みを行いました。本学社会福祉学部の学生が聞き手となり、現役の委員から活動の魅力や、やりがいを聴き出す啓発動画を制作しました。若い世代の視点から認知度を高めることで制度への親しみやすさを向上させ、未来の地域福祉を担う新たな人材の確保を目指しています。

民生委員・児童委員とは

民生委員は、地域住民の困りごとや不安に寄り添う「身近な相談相手」であり、必要な行政・福祉サービスへ結びつける「つなぎ役」です。厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員であり、ボランティア(無報酬)として活動しています。法的には「児童委員」も兼ねており、子どもや子育て家庭への支援も担っています。

岐阜県の啓発動画より
岐阜県の啓発動画より

地域社会の課題と若い世代の参加促進

近年は高齢化や単身世帯の増加に伴い、相談内容は複雑化・多様化しています。一方で、民生委員の高齢化や担い手不足が進んでおり、特に若い世代における認知度不足や参加率の低さは、今後の地域見守り体制を維持するうえで大きな課題です。

岐阜県×日本福祉大学の取り組み

こうした課題に対し岐阜県は、制度への親しみやすさ向上と若年層への周知を目指し、本学学生によるインタビュー動画を制作しました。学生ならではの視点から活動のやりがいや魅力を発信することで、民生委員の認知度を高めるとともに、気軽に相談できる環境づくりと若い世代の新たな担い手確保を目指しています。

【学生インタビュー】福祉大学の学生が民生委員にあれこれ聞いてみました

本学で社会福祉を学ぶ長澤さんと飯塚さんが、現役の民生委員である平澤さん(飛騨市宮川町)と酒向さん(関市桜ヶ丘)に、日頃の活動や訪問見守りで大切にしていることについてインタビューを行いました。平澤さんと酒向さんは、高齢者宅を訪問して困りごとを聴き取る見守り活動に触れ、相手にプレッシャーを与えない「自然体での挨拶」を心がけていると明かしました。また、活動のやりがいや印象的なエピソードとして、酒向さんは「一人暮らしの高齢者が室内で亡くなった際、警察からの問い合わせに対し緊急連絡先を共有できた。地域にいて役に立てたと実感した」と語り、平澤さんは「『待っていたよ』『来てくれてありがとう』と声をかけられる瞬間が一番の励み」と振り返りました。対話を通して、長澤さんは制度の存在を知り「困ったときに頼る重要性」を実感したと話し、飯塚さんは「民生委員は大変そう」という先入観が消え、日常生活の延長線上にある地域の身近で大切な支えなのだと意識が変わったと語りました。
最後に民生委員のお二人から「地域と関わり、仲良くなりたい気持ちがあれば非常にやりがいを感じられる活動です。地域の人々も皆さんからの声かけを楽しみに待っています」と、温かいエールが送られました。

インタビューに参加した学生

長澤 正樹 さん 
社会福祉学部社会福祉学科3年(岐阜県立大垣商業高等学校卒業)

飯塚 莉奈 さん 
社会福祉学部社会福祉学科3年(岐阜県立海津明誠高等学校卒業)

※本記事は社会福祉学部の小松理佐子教授の監修の下、民生委員の概要や啓発動画の要点をまとめたものです。

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