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社会福祉学部の総合演習のゲストとして、障害を抱える大道芸人の小林友哉氏にご講演いただきました

社会福祉学部1年生の総合演習のゲストとして、左半身麻痺と高次脳機能障害を抱えながら大道芸人として活躍する小林友哉氏をお招きし、ご講演いただきました。
講演の冒頭、幼少期のニックネーム『トンボ』と大道芸人をしながら世界を巡っている際に出会った方に言われた「You are funny」を組み合わせ、芸名を『ファニートンボ』にされたと話し、ファニートンボの人生について学生たちに語りました。

ファニートンボは元々大道芸に興味があったわけではなく、中高生の頃は音楽に熱中し、専門学校卒業後、古本屋に就職。働く中で差別問題に関心を持つようになり、精神科病院に転職し、働きながら本学社会福祉学部の2部(夜間部)で福祉を学び始めました。
2年次に海外への憧れを持つようになり、1年間休学してアメリカとカナダで大道芸(1人で10個の楽器を演奏するワンマンバンド)を始めました。帰国後に本格的にプロの大道芸人としてのキャリアをスタート。ユニークな音楽性が評価され、「笑っていいとも!」や「ザ!鉄腕!DASH!!」をはじめとする多くのテレビ番組やフェスに出演されました。
順調にキャリアを積み重ねる中で、2013年8月に脳梗塞を発症し、左半身麻痺と高次脳機能障害を併発。リハビリは大変で、数年を要しました。退院後、片手で使える特殊な楽器を作り始め、キーボード、カホンハイハット、ハーモニカを同時演奏できるシステムを完成させ、2024年から大道芸人に復帰。左半身麻痺になったため、「ハーフマンバンド」として活動を再開させました。
最後に、「現代ではタイムパフォーマンスやコストパフォーマンスが重視されていますし、それ自体は1つの指針として間違っていないように思います。しかし、遠回りしてこそみられる景色もあると思っています。どうすれば満足して人生終えることができるのか。これをしっかり考えて、学生生活を送ってほしいです。」とファニートンボらしいメッセージを学生たちに送り、ゲスト講義を終えました。
参加した学生からは、「辛いことがあっても、ポジティブに行動していく姿に感銘を受けました」「人生に軸を持ち、行動することの重要性を再認識しました」と感想が寄せられました。