戦争、紛争、異常気象、格差や貧困の拡大、移民排斥の動きなど、戦後社会が理想としてきた「市民社会」はその問い直しが強く迫られている。
　来るべき社会のイメージを描けないまま、私たちはどこに向かうのか。そこで、近年再注目されているマルクス研究を踏まえて、日本と中国を代表する2人の論者に、現代社会をどのように読み解き、どのように社会を構想すべきか、コーディネーターを交えて語っていただく。

韓立新　清華大学哲学部教授
　　　　日本福祉大学客員教授
（ヘーゲル哲学、マルクス哲学、環境倫理）

佐々木隆治　立教大学経済学部教授
（マルクスの経済理論、社会思想）

末盛慶⽇本福祉⼤学社会福祉学部教授
（社会学）