修士課程 社会福祉学研究科 社会福祉学専攻 通信教育

専攻主任あいさつ

中村 強士

 唐突ですが、『りんごかもしれない』(ヨシタケシンスケ・ブロンズ新社)という絵本をご存知でしょうか。誰がどうみても「りんご」なのですが、これを主人公の男の子は「~かもしれない」と疑い続けるのです。その疑う内容に読者はくすっと笑うのですが、同時に疑う幅に驚かされます。普段何気なく通り過ぎるもの/ことに疑ってかかること。これが物事を主体的に考える研究の入口ではないかと思うのです。

 私たちを取り巻く「ふくし」は、「仕事」あるいは「生活の一部」のため、「問題」が起きれば「解決する」ことはあっても、その問題を疑ったり、主体的に考えたりすることはありません。悪く言えば「流されて」しまっています。

日常に流されないためにも、ぜひ「人生の節目」に「大学院」という道を選びませんか?自分の仕事や興味関心のありようを疑い、主体的に考えるために、志をともにする仲間と一緒に「研究」しませんか?

社会福祉学専攻紹介

総合的・実証的研究・教育を行っている、現職社会人を対象とした通信制大学院です。

1969年 日本福祉大学は、わが国ではじめて「社会福祉学」の名称を持つ研究科として、大学院 社会福祉学研究科 社会福祉学専攻を開設し、社会福祉ならびに関連領域等で活躍する人材を世に送り出してきました。さらに2004年には、時代の要請である『社会福祉を取り巻く環境の変化に対する高度な社会福祉専門職業人の養成』に積極的に応えるため、インターネットを活用して講義や研究指導を行う「社会福祉学専攻(通信教育)」を開設しました。

日本福祉大学大学院がこれまで培ってきた大学院教育の豊富な経験・蓄積を活かし、臨床と政策の両方を見通せる優れた実践者・研究者・指導者を養成しています。