科目区分

開講科目は、学習ガイドとテキストを使った学習を行う「総合講義系・特講科目」、1領域に複数の担当教員が配置されテキストと教員の設定する課題について領域別に研究を進める「領域演習科目」、修士論文指導を行う「特別研究指導演習科目」があります。

また、それぞれの授業はインターネットを使った学習・研究指導、レポート作成と添削指導、スクーリング(対面授業)を中心に進められます。

1. 特講科目

特講科目は、インターネット上の講義(※1)でありながらも対面授業に近いインタラクティブ(双方向・対話形式)な学習が展開できるよう、本学が独自に開発したポータルサイト [nfu.jp] システムを活用して講義をおこないます。

集中的に学習できるよう前期または後期のうちいずれか半期(15週)で開講され、テキストをもとに、原則として1週間に1講ずつすすめられます。

特講科目の講義は、基本的に次のような流れで進められます。

  1. 担当教員からの各講の討議課題の提示
  2. それに応えて、期間内に履修者が各自の見解を講義室に投稿
  3. 院生間の共同討議を経て、担当教員からのコメント提示。その後、次週に次の講へと進められます。

※1)特講科目のうち、1年次必修科目である「社会福祉研究法論特講」については、インターネット上の講義に加えて、4月・7月のスクーリングで対面授業も実施します。

nfu.jp システムは、各科目の講義室が集まった、通信教育の『キャンパス』にあたるものです。履修登録した科目のインターネット上の講義へ出席(アクセス)し、担当教員から提示される課題に対して発言(投稿)します。毎週、担当教員から投稿へのコメントを受け、院生間での共同討議・意見交換(ディスカッション)を行いながら、活発な学習・研究を進めます。

学習イメージ(図)

システム画面のイメージ

2. 領域演習科目

領域演習科目は、インターネット[nfu.jp]システム上での学習と4回のスクーリング授業との両方を併用して行われます。

3つの領域(福祉政策、福祉臨床、地域福祉)を設け、それぞれが3つの学習パートで編成されます。

第1学習パートでは研究の基礎について学び、第2学習パートでは領域独自の課題に基づいた共同討議を行い、第3学習パートではケースメソッド演習を導入して、集団運営に必要な相互理解の視点や、多角的な問題分析能力等を養います。

領域演習科目の単位認定には、インターネットでの共同討議への参加と合計3回のレポート提出および合計4回のスクーリング授業(4月、7月、9月、12月)への参加が必要とされます。

福祉政策領域

社会福祉の理論と政策

(例示)

  • 中央政府および地方自治体の保護・医療・福祉政策・制度の開発研究
  • 複雑化する福祉問題と家族政策に関する研究
  • 住民の参加と協働による福祉社会形成に関する研究

福祉臨床領域

福祉実践の理論と政策

(例示)

  • 臨床を重視したソーシャルワークの方法と技術に関する研究
  • 福祉問題、個人・家族へのアプローチ手法、援助技術の研究
  • 援助技術プログラムの開発と人材養成方法の研究

地域福祉領域

地域福祉の計画とマネジメント

(例示)

  • 家族・地域社会の創生をめぐる地域福祉の制作と実践研究
  • 福祉コミュニティ、居住福祉の醸成をめざした地域福祉開発研究
  • NPO等機関のマネジメント方法、人材養成方法の研究

3. 特別研究指導演習科目(修士論文指導)

1年次の必修科目「社会福祉研究法論特講」で、大学院における社会福祉の研究方法の基本を学んだ上で、1年前期末に修士論文指導教員が決定され、修士論文執筆に向けての個別指導が始まります。

修士論文指導は、指導教員による個別および集団指導(ゼミ形式)により行われますが、遠隔地に住む院生も多いことを考慮し、スクーリング等での対面指導のほか、Eメールやインターネット上の講義室等も活用して行われます。