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領域Aは、COEプログラム成果の1つである『福祉社会開発学』の出版にむけて、融合的研究の推進を重点化するための役割を果たす研究領域である。その役割は、文字通り「融合推進」にあるが、具体的には全体のなかで進む個別共同研究を福祉社会開発の政策科学化という軸とアジア拠点化という2つの軸を中心に融合を進めることにある。体系性ある「福祉社会開発学」を構想し、そのための枠組みを提起する責任をもつ領域といえる。
ただし、融合の推進を領域Aが一手に引き受けるわけではなく、図 福祉社会開発の推進融合(●p)が示すように、領域Cの日韓比較研究や領域Bの「社会的排除」に関する研究は、具体的な融合的研究によって取り組まれている領域である。領域Aの具体的な融合研究の課題は、福祉社会開発学の理論的枠組みと福祉社会開発を担う人材養成にあるといってよい。そこで、領域Aの構成を次のような3つの領域に分担している。全体研究の融合推進を図る領域A-1と福祉社会開発の人材養成を担う領域A-2(日本)、A-3(東南アジア)である。
1.A1(福祉社会開発学構築に向けて)
領域A-1における融合推進のための研究は、福祉社会開発の基礎概念の確定作業を行うことを中心としながら、福祉社会開発学の体系化にむけての枠組み検討を行うことになる。とくに社会開発研究分野と福祉社会研究分野の融合のための研究会を進めるとともに、福祉社会開発の介入実験として取り組まれる「武豊町介護予防介入プロジェクト」の進行管理という具体的な課題を素材にしながら、政策研究・応用研究としての性格を重視した研究会運営を行う。
2.A2(日本における福祉社会開発の人材養成)
領域A-2については、福祉社会開発の人材養成に関連して、日本の中山間地においてこれまで実施してきた養成講座の内容を整理するとともに、介入プロジェクト研究の成果から導き出される方法とその養成のための研修教材・方法の開発研究を進めることになる。具体的には、山形県最上町と長野県佐久市近辺の両地域で実施してきた緒研究プロジェクトを総括するなかで、その開発に取り組むことになる。また「武豊町介護予防介入プロジェクト」のなかで役割を果たしている福祉開発志向のワーカーの実践を記録しながら、教材開発に取り組む。
3.A3(東南・南アジアにおける福祉社会開発の人材養成)
領域A-3については、フィリピン・マレーシア・スリランカ・インドにおける「福祉社会開発人材養成」の形成に向けて、そのシステム、教材およびプログラム開発の支援を行うことを通じて、人材養成課題に対応する。その支援内容には、福祉政策・社会開発の両領域の教育・研究スタッフを派遣する事業をも含む。
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