※組織名、役職者名等は当時の内容です。


21 COE 日本福祉大学プロジェクト 21世紀COEプログラム「福祉社会開発の政策科学形成へのアジア拠点」
Asian COE toward new policy science for social well-being and development
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出版 福祉社会開発学の構築
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研究推進領域


  領域B 先進国の福祉政策評価研究
  領域リーダー 近藤克則
 


   領域Bでは,先進国における福祉政策評価研究から,「福祉社会開発」の基礎概念・構成要素を抽出することを目的としている.
 第1のテーマ「社会的排除研究」では,木戸利秋教授を中心に,先進国と途上国とに共通する社会的排除が,福祉社会開発の課題となると位置づけ,理論研究と実証研究の両面から取り組んでいる.第2のテーマ「高齢者ケアの政策評価研究」は,学術フロンティア(文部科学省,2002-2006)「地域ケア研究推進センター」を拠点に取り組んできた.国連によれば,2050年には60歳上の高齢者の8割は途上国に集中するので,質の高い高齢者ケアは,今後先進国にとどまらない福祉社会開発の課題となる.第3のテーマ「健康の不平等研究」は,健康・介護予防の視点から格差問題に迫っている.その実態・原因を明らかにし,格差を是正する福祉社会開発のあり方に関する研究である.

社会的排除研究
 イギリスでは,副首相の下に社会的排除対策室(social exclusion unit)を設置して,社会的包摂を目指す政策を導入している.その動向を,2度の現地調査も行いfollowし,それを一つの参照軸にしながら,日本における実証研究も進めている.ワーキングプアからの脱出(就労支援と公的扶助),貧困の世代間連鎖をどう断つか(教育と福祉の連携),高齢者ケアの新展開(社会的企業と地域連携),地域づくり(社会福祉と地域開発)などの取り組みを多面的にまとめ,「格差と排除を超えて−英国版『再チャレンジ』の10年」(仮題)を出版予定である

高齢者ケアの政策評価研究
 この間の成果として,平野隆之ほか「小規模多機能ケア 実践の理論と方法」(全国コミュニティライフサポートセンター,2007)や,アメリカのナーシングホームにおけるケアの質マネジメントシステムに関する研究論文などを発表した.1000を超える保険者での使用実績がある介護保険の給付分析ソフトも改訂し,それを用いて集積したデータを活用した「介護保険事業の実績評価とプランニング」(中央法規出版)も近く出版予定である.
 学術フロンティアの成果が認められ,さらに3年間の助成を受けることとなった.介護保険の政策評価,障害者福祉,施設ケアの質評価,終末期ケア,ケアマネジメントなどの研究を,地域(平野隆之教授)チーム,臨床評価(近藤克則教授)チーム,ケアマネジメント(野中猛教授)チームの3チーム体制で推進する計画である.

健康の不平等研究
  AGES(愛知老年学的評価研究)プロジェクトの高齢者約3.3万人のデータを活用した実証研究の成果をAmerican Public Health Association(アメリカ公衆衛生学会)に発表し,2006 Nobuo Maeda International Research Awardを受賞した.「検証『健康格差社会』−介護予防に向けた社会疫学的大規模調査」(医学書院)の出版記念を兼ねて,ハーバード大学Kawachi教授を招いて,国際シンポジウムを開催した.科学研究費補助金(2006-2009)も得て,ソーシャル・キャピタル研究やコホート研究に取り組んでいる.

 



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