公務員の種類と仕事内容

公務員は「全体の奉仕者」(日本国憲法15条)という言葉で表されるように、国民の生活に不可欠な行政サービス等を提供し、国民の幸福・福祉の向上を支える重要な仕事です。業務内容は多岐にわたりますが、その仕事の幅広さ・民間企業では取り組む事のできないような公共・公益部門を担います。福利厚生も充実しており、相対的に身分も安定していることなどから、好・不況に関わらず人気の職業です。

国家公務員

中央省庁や外局・国会・裁判所などの国家機関で働く公務員

国家公務員試験は、主に「総合職」「一般職」「専門職」とに分けて実施されています。受験時点では、専門職を除き採用官庁が限定されていないため、試験合格後に志望する官庁を訪問して面接を受け、採用先が決定されます。ただし、裁判所や衆議院、参議院、国会図書館は独自に採用試験が実施されます。

国家公務員総合職

主として政策の企画立案等の高度の知識、技術又は経験を必要とする業務に従事します。

国家公務員一般職

主として事務処理等の定型的な職務に従事します。

国家公務員専門職

特定の分野に関わり、高度の能力を用いて業務に従事する仕事です。総合・一般職と異なり、他省庁への異動はありません。

  • 国税専門官
  • 財務専門官
  • 皇宮護衛官
  • 法務省専門職員(矯正心理専門職・法務教官・保護観察官)
  • 労働基準監督官
  • 航空管制官
  • 防衛省専門職員
  • 自衛隊 幹部候補生

裁判所総合職・一般職

総合職は、裁判所事務官と家庭裁判所調査官補に分かれています。一般職は、裁判所事務官だけの採用です。

  • 総合職 裁判所事務官(大学院卒・大卒程度)
  • 総合職 家庭裁判所調査官補(大学院卒・大卒程度)
  • 一般職 裁判所事務官(大卒程度)

地方公務員

県庁や市役所・警察や消防などの自治体組織で働く公務員

地方公務員は主に学歴及び年齢によって、上級(大学卒業程度)、中級(短大卒業程度)、初級(高校卒業程度)に分かれています。

自治体の規模と仕事の違い

都道府県
  • 地方の総合開発計画の策定、治山治水事業、産業立地条件の整備、基幹道路・河川などの公共施設の建設や管理など
  • 義務教育の水準や社会福祉事務の基準の維持、警察の管理や運営、各種営業の許可、各種試験・免許・検査など
  • 市町村の区域を超える広域的事務
政令指定都市 基本的に都道府県と同程度の事務を行います。50万人を超す都市で、全国に20あります。
市町村 都道府県の下で、消防、ごみ、し尿の処理、上・下水道、公園、緑地の整備、保健、福祉、保育など、住民に身近な仕事をします。

行政・事務系

本庁や出先機関において、庶務、経理、政策の企画・立案などを担当します。特定の資格を必要とせず、採用枠も多いが受験者も多い為、例年難度の高い試験となっています。

  • 行政職・事務職
  • 学校事務
  • 警察事務
  • 消防事務

専門職系

専門知識を活かした職務に従事します。本学の学部特性に基づくと、例えば以下の職種になります。

  • 福祉職(社会福祉士/精神保健福祉士)
  • 心理職
  • 保育士・幼稚園教諭
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 保健師
  • 看護師

公安系(警察官)

採用は各都道府県単位で行われ、原則として年2回採用試験が実施されます。

  • 警察官

公安系(消防官)

採用は市町村単位で行われます。政令指定都市も市なので採用しています。

  • 消防官