
小学校教員
多くの人々との出会いによって、
自分を知り、自分は変わったと
思うことができました。
大分市立大道小学校
真砂 加奈さん
子ども発達学部2021年3月卒業
大分県 安心院高等学校出身
さまざまな出会いや体験が
私の先入観や固定観念を
崩してくれた。
「“教育”は目が見えない人に道案内するとき手を引く。“福祉”は肩に手を置いて道案内する」。所属したゼミの先生が教えてくれた言葉です。「福祉は肩に手を置いて道案内する」というのは、その人の選択肢を尊重して、その人の幸せを思う、という意味でしょうか。どっちがいいとか悪いではなくて、教育と福祉の中間をいく先生になろう、という教えだと思っています。 大学ではさまざまな人との触れあいや出会いがありました。授業だけではなく障害者施設でアルバイトしたり、インターンシップで特別支援学級に支援に入ったりもしました。私は、高校までほとんど障害者とも触れ合ったことがなくて、勝手に偏見を持っていたかもしれません。しかしそれらの体験によって障害者も健常者も一人の人間として同じなんだということに気づかされました。いろいろな体験や大学で得た知識が、私のそれまでの先入観や固定観念を崩してくれたのだと思います。

ささやかな日々の
子どもとの関わりが、
私の充実感につながっています。
今、2年の担任をしていますが、予想をはるかに超えた忙しさで、家に帰ってからも授業のことを考えたり、保護者対応などに追われています。でも充実感があります。子どもたちは素直で、いろんなトラブルもありますが、私の指導で知識をどんどん吸収していく様子や、文字を書くのが苦手だった子が書けるようになる、目に見えた成長が、嬉しいんです。中には対応が難しい子どもがいて、お母さんとも連絡とり合ったりしていたんですが、その子がある日、「いつもありがとう」という言葉を添えて、折り紙で作ったものをくれました。また子どもたちは素直ですから、「面白くない」「面白い」という授業への反応がダイレクトに伝わってきます。面白い授業なら、ふだん授業中に歩き回っている児童でもちゃんと話を聞いてくれたりするんです。 そんなささやかな毎日の子どもとの関わりが、私のかけがえのない充実感です。

日本福祉大学は、
今も大切な場所。
日本福祉大学では、子ども主体、その人の幸せを中心に考えるという姿勢を身につけることができました。そんな姿勢をこれからも持ち続けて、子どもたちの声に耳を傾けて、共に歩いていきたいと思います。日本福祉大学で出会った多くの仲間たちや先生によって、モノの見方が変わったり、自分を知ってもっと自分を好きになれたりもしました。日本福祉大学は自分をとてもいい方向に変えることができた、今も大切な場所です。
