名古屋市社会福祉協議会(とだがわこどもランド)

特別支援学校 教諭

「ふくし」にはさまざまな視点があって、

それぞれの考え方でより良い生き方を

つくり出すことができる。

石川県いしかわ特別支援学校

備後 桃代さん

子ども発達学部2016年3月卒業
石川県 金沢錦丘高等学校 出身

自分の居場所を
指し示すことができる先生に。

中学校の時、バトミントン部の先生が、こんなことを言ったんです。
「自分をオグシオ*だと思えば、オグシオのように動けるようになる。」 当時、バドミントンに夢中になっていたんですが、なかなか上達しなくて、思うような動きができなかった頃のことです。でも、先生の言う通り、自分はオグシオだと信じたら、不思議と自分の思うような動きができるようになったんです。ほんとうに真剣に自分を信じて行動することで状況は開ける。先生は、私にそう伝えたかったんだと思います。先生の言葉が私の心を動かしたように、私も子どもたちに自分を信じることを伝えたいと思うようになりました。
子どもたちが自分を信じることができる場所、そこが子どもたちの居場所になると気づきました。

人とのつながりの大切さが
私をいつも支えてくれました。

中学生の時からの「先生になりたい」という夢を叶えたくて、日本福祉大学子ども発達学部に入学しました。大学では授業はもちろん、サークルやボランティア、アルバイトや友人宅でのパーティなど、多様な集まりに積極的に参加し、多くの人とのつながりを得ようと思いました。全国から集まってきたさまざまな学生たちと交流できる機会を無駄にはしたくなかったんです。こうして徐々に広がっていったつながりは、いろんなところで役に立ちました。何か自分で始めようという時には、多くの人が手を差し伸べてくれたし、困っている時には、人のつながり、友人の存在がいつも私を助けてくれました。

さまざまな「ふくし」が、
より良い生き方を届ける。

初めて障害のある子に触れた時は、突然怒り出したり、感情をあらわにする様子に驚きました。しかし、ゼミで特別支援学校や就労先の見学に行ったり、特別支援教育に関するさまざまな授業を受けたりするうち、それらの行動の背景に成育歴や障害の特性があることなどを知り、徐々に理解が深まっていきました。
そんな時、ボランティアサークルで障害のある子どもたちと触れあう機会がありました。キャンプを通して、たとえば「皿洗いができる」、そんなささやかなことが一つひとつ増えていく子どもたちの様子を見守り、できた時の笑顔や笑い声に触れた時、大きな喜びを感じたのです。それから、子どもたちの成長を間近に見ながら、共に喜び、支えていきたい、と思うようになっていました。
日本福祉大学では社会福祉学部の学生たちとも交流がありました。社会福祉学部の彼らは、制度や仕組みといった「環境」から世の中を良くしていこうとします。だったら私たち子ども発達学部の学生は「人」を通して、そのより良い生き方を考えよう、そんなふうに思うことができました。「ふくし」にはいろんな視点があって、そんな私たちが手を携えて、社会を変え、人々のより良い生き方を模索していくのです。
これからも、私は子どもたちのことを第一に考え、よりよく生きる力を届けられたらと思っています。

*オグシオ
バドミントン元日本代表選手。小椋久美子さん潮田玲子さんの女子ダブルスペアの愛称。

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