学園・大学案内 お知らせ
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地域の助け合いで災害に強いまちづくり 学生が福祉避難所開設訓練を体験
災害関連法の改正に伴い、被災者への福祉支援が、制度的に支えられた継続的な支援として法的に位置づけられ、自治体が適切な福祉サービスを届けることが努力義務化されました。一方で、避難所運営には物資などのハード面だけでなく、住民同士の信頼関係や助け合いといった「ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)」が不可欠です。本学では、『ふくし』の総合大学として推進する地域連携・多職種連携教育の一環として、岐阜市の社会福祉法人いぶき福祉会と共催し、課題解決型ワークショップ『ソーシャルキャピタル×防災キャンプ』を実施しました。本取り組みは、学生が実践を通して地域のつながりの重要性を検証し、災害に強い地域コミュニティのあり方を提言することを目的としています。
いぶき福祉会の仲間や地域とのかかわりを通じて「想い」を学ぶ
7月の事前学習では、『日光町の家・ほとり』で開催している地域向けのマルシェに訪問しました。
学生たちは、職員さんやいぶきの仲間(利用者)と共に運営に加わり、地域の方との交流を通じて、法人の取り組みや「想い」を学びました。
8月26・27日のワークショップには、本学の社会福祉学部、経済学部、看護学部の学生6名と中部学院大学の学生1名が参加しました。
避難所開設体験を通じて地域連携による防災を考える
ワークショップでは、岐阜市出屋敷にある第二いぶきとパストラルいぶきへ伺いました。1日目の午前中は仲間たちと仕事を体験。職員さんと仲間との関わりを間近で見ながら、一緒に作業をして、いぶきに溶け込みます。
午後からは、パストラルいぶき内の防災拠点スペースを活用し、災害時の福祉避難所開設訓練を行いました。学生たちは提示された地域住民の年齢・家族構成や要配慮事項を考慮し、備蓄物資を用いてプライベートスペースやダンボールベッド、簡易トイレを設置。完成した避難所をいぶきの仲間たちに実際に体験してもらい、当事者の視点を取り入れた具体的な改善点を探りました。
地域のネットワークが支える「助け合いの防災」を提言
2日目は、避難所開設を通じて浮き彫りとなった課題や今後の実践案について、いぶき福祉会の職員や仲間たちへグループ発表を行いました。発表では、単なる施設内の運営にとどまらず、自治会や自主防災組織、民生委員、福祉施設など、地域内の多様な主体が構築するネットワーク(ソーシャル・キャピタル)が災害時に果たす役割を深掘りしました。学生たちは「どのような地域のつながりが避難所運営を支えるのか」という視点から、日頃からの関係づくりの重要性(ソーシャル・キャピタルへの投資)を整理して提案。職員や仲間からの活発な質問やフィードバックを受け、福祉の現場に根ざした質の高い学びへとつながりました。
「ふくし」の視点で社会課題に挑み、誰もが安心して暮らせる未来へ
参加した学生からは「未経験の現場に飛び込む大切さを学んだ」「短時間でも協力し合うことで大きな成果を生み出せると実感した」といった声が寄せられました。学部を超えた学生たちが多職種連携・地域連携の重要性を肌で感じた今回の取り組みは、地域社会との協働を通じて「ふくし」の視点を備えた人材を育成し、持続可能な地域づくりに貢献してまいります。
本プログラムは全学教育センター主催、社会福祉法人いぶき福祉会共催、本学後援会(学生教育活動費援助)の支援のもと実施されました。


