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教育・心理学部の江村和彦ゼミと健康科学部の村井裕樹ゼミが合同で阿久比町立英比保育園の施設見学を行いました
12月4日、教育・心理学部の江村和彦ゼミと健康科学部の村井裕樹ゼミが合同で阿久比町立英比保育園の施設見学を行いました。
保育士志望学生の多い江村ゼミは、この園で保育を行うのであれば、どのように子どもと接するべきか考えながら、建築士志望の村井ゼミは保育園を建てる上で必要な安全配慮や収納等の工夫の方法を学びたい、とそれぞれ課題意識を持って施設見学を行いました。


設備面では、淡い色を中心に建築することで、子どもの創作物が映えるようにする工夫などがあり、子どもの想像力を伸ばすための教育をする英比保育園の良さが垣間見えました。
安全面では、1階・2階の踊り場の柵や各教室を2重施錠にしており、運動場で子どもが遊ぶ場合には全体の監視を行う先生がいるなど、ハード・ソフト面でも工夫を重ねていると学びました。
笹山園長より、「子どもが怪我をした場合に、状況説明をできなければ保護者から不信感を持たれてしまうため、ヒヤリハット事例は特に共有を心がけている」とお聞きしました。
施設見学後、学生たちは子どもとおもちゃや新聞紙で遊び、教室の特性や雰囲気、子どもたちとの関わり方を学びました。




グループワーク
Q.子どもと関わる上で心がけていることは?
A.目線を合わせて恐怖心を抱かせないようにする。
Q.建築の目線で、どのように安全配慮を行っているのか?
A.モノの導線や子どもの興味の持ち方を予め想定しておく必要がある。建築を行う上で予め全ての事故を予測するのは難しく、8割が限界ライン。残りの2割は実際に使用する中で工夫できるよう、狭いスペースを作らないなど、工夫の余地を残しておくなどが重要。
Q.安全配慮は大切だと思うが、怪我が全くない状況での保育は良い保育と言えるのか?
A.子どもにとって怪我のない環境だけが良い保育とは言えないと思う。怪我の中での気付きが重大な事故を防いだり、今後は痛い思いをしなくて済むようにする注意力を育む。保護者にもこのような保育方針をきちん伝え、理解していただくことが重要。
Q.運動場には固定遊具と自由に遊べる遊具が設置されているが、なぜそのようになっているのか?
A.遊び方が予め決まっている滑り台やブランコは、自由度が低いため、子どもの感性を育むには不十分。一方で、砂場や自転車などは、どのように遊ぶのか予想がつかないので、自由度は高いが事故につながる危険が上がる可能性は否めない。遊具の良さを最大限活かし、子どもの発達する環境を整えたい。
意見交流後、笹山園長をはじめ先生方は、「建築と保育の学生が共同して施設の設備や使い方を考えることで、事故を未然に防いだり、学生にとっても新たな視点を得る機会となる。」「保育士はただ子どもたちのお世話をするだけでなく、遊具や遊びの一つひとつの意味を言語化し、保護者に理解していただくことも課題。ただ無事に一日過ぎていくだけならよい、というわけでもないので、学生の皆さんには意味を考える習慣を持ち続けてほしい」とコメントを寄せました。
