5月5日に91歳で永眠された大沢 勝名誉総長のお別れの会が、8月1日に本学と愛知県社会福祉協議会の共催により、メルパルク名古屋において執り行われました。

第1部は、ご来賓をはじめ社会福祉協議会や学園の関係者約150名出席のもと、しめやかに執り行われました。
冒頭、「叙位・叙勲伝達式」が行われ、大村秀章・愛知県知事より、喪主の大澤敏氏（金沢工業大学 学長）に、位記、勲記及び勲章が授与されました。【従四位旭日中綬章（死亡叙勲）】

原田正樹・本学学長の「在りし日の思い出を胸に、皆様とご一緒に先生を偲ぶ会としたい」旨の開会の辞に続いて、出席者全員で黙祷を捧げました。
続いて、ご来賓の大村秀章 愛知県知事を始め4名の皆様が、先生の生前の業績を振り返り、功績と人柄を偲び、追悼の辞を述べられました。

「先生は、社会福祉への熱い思いと、豊富な経験、優れた統率力をもって本県の福祉向上に大きくご貢献されるとともに、その温かいお人柄で、多くの方々から敬愛されておられました。福祉、保健、医療、教育を始め、幅広い分野にわたり、本県行政の発展に多大なるお力添えを賜りました大沢先生には、誠に感謝の念に堪えません。ここに心よりご冥福をお祈りいたします 」

【代読：後藤泰之　日本私立大学協会副会長・中部支部長／愛知工業大学学長・名古屋電気学園理事長】
「先生の力強いリーダーシップのもとに、こんにちでは本学をして『ふくしの総合大学』として揺るぎない地位と、その礎を築かれました。また、平成8年には本協会理事にご就任いただき、24年もの永きに亘り、全国的視野に立たれての私学振興に多大なるお力添えをいただきました。ご生前の数々のご功績に対し、敬意と感謝の念を捧げます」

「先生は、まさに、愛知県社会福祉協議会の基本理念である『あんしんして・いきいきと・ちいきで・ふつうに・くらせる・しゃかい（あ・い・ち・ふ・く・し）』の実現を身をもって、実践されていました。先生の理念と精神を受け継ぎ、この２１世紀を、優しさに満ちた、人間の世紀にしてゆくことを、お誓い申し上げ、追悼のことばといたします」

「先生は、本学において、たぐいまれなる”構想の人“でした。先生が本学において長期計画や長期構想という、事業の計画の下地を埋め込んだご当人であることは言うまでもありません。お別れは本当につらいのですが、感謝しかありません。大沢先生ありがとうございました、安らかにお眠りください」

最後に、喪主大澤敏氏より、「父は最後に『自分は多くの人に支えられて生きてきた。ジグザグではあったけど、その中で人間の持つ優しさを身に染みて感じてきた。最後は情熱と優しさが人を動かすのだと思う。』と語った。多くの方々に支えられ、91年間前向きに生きてこられたこと、最後まで現役を続けさせていただきましたことに深く感謝します。」とお礼の言葉が述べられました。

最後は、参会者一同献花が行われ、閉会となりました。

続く第Ⅱ部では、卒業生を始め先生と交流のあった約130名の皆様に、献花をいただきました。

会場の隣接の部屋には、メモリアルコーナーが設置され、写真パネルとともに縁の品々が飾られました。ご参会の皆様方が、それぞれ思い出のある写真や展示品の前で立ち止まられ、先生との思い出を胸に刻み、別れを惜しまれていました。