日本福祉大学後援会は、全国各地にて日本福祉大学セミナーを開催しております。7月9日（土）ホテルメトロポリタン長野において日本福祉大学セミナー（長野会場）をハイブリッド形式で開催しました。

講演会では冒頭、学生にも講義で伝えているという自分と他者との『境界線』の概念を用いて、安全・安心でないことから自分を守ることや知識をもつことの重要性をご説明いただきました。その後、暴力や支配の特徴・影響を紹介され、「外からみえにくいこと、受けている人も自覚がない部分があること」「その人の健康さやその人らしさを奪うものであること」「あとあとまでこころの傷つきや影響が残ること」などから周囲の人の理解や支援者の役割が重要であると話されました。

最後に、「回復」のプロセスについても触れられ、当事者や支援者が知っておくべきこととして、「暴力から離れても、心の傷つきや影響は残ることは当たり前なこと。あせらず時間をかけて心のケアに取り組むことが大切であること。」と話され、セルフケアのためのヒントやリラックスできる呼吸法などの紹介もありました。

このセミナーには日本福祉大学の在学生・同窓生だけでなく、近隣の地域の方も含め、約77名が参加されました。

参加者からは「”境界線”のお話、とても理解しやすく、整理がつく資料だった。様々な場面で生じる関係性の理解にもつながった」「DV被害者への支援方法が聞けて良かったです。」などの意見が寄せられました。

続いて、中村副学長が大学近況報告として、大学全体および各学部の取り組み、大学の支援機関等について紹介しました。 　最後に2021年度卒業生の就職状況および大学で行っている就職支援について紹介しました。