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近藤克則(COEプログラム第一分野グループリーダー) |
本書は,第一分野「高齢者ケアの政策科学形成」の到達点をまとめたものである.
厳しい医療費抑制政策によりイギリス医療は荒廃した.その反省から,ブレア政権は「医療費抑制の時代」に決別し「評価と説明責任の時代」へと向かっている.政策の効果だけでなく効率,公正も評価し,その結果を国民に説明することを前提に,医療費の大幅拡大を伴う改革が行われている.その動向を紹介し日本でも医療費抑制政策による歪みが生じている実情と比較し,今後の我が国でも政策評価に基づく医療福祉改革が必要であることを述べた.
イギリスの医療福祉改革の背景にある政策評価重視のニュー・パブリック・マネジメントや政策評価の方法論と課題,我が国の介護保険政策の評価の試みも紹介した.また,ケアマネジメントやホスピス・緩和ケア・プログラムの日英比較なども行っている.
本書は,高齢者ケア(の政策評価)を中心とする日英比較研究に基づき,我が国の今後の医療・福祉政策のあり方を提示する試みである.
「日本でも潜在的には医療費抑制の弊害を抱えており,このままではイギリスが経験した医療の荒廃を招くと,著者は警鐘を鳴らしている.
臨床医出身で日本の医療現場をよく知る著者による日英比較は強い説得力を持っている」 週刊社会保障,2298号,2004年9月6日,p30,書評から抜粋
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近藤克則(こんどう かつのり) 略歴
日本福祉大学社会福祉学部教授/大学院社会福祉学研究科福祉マネジメント専攻主任
1983年,千葉大学医学部卒業.千葉大学医学部公衆衛生学教室研究生,東京大学医学部付属病院リハビリテーション部医員,船橋二和病院リハビリテーション科科長などを経て,1997年日本福祉大学助教授.University of Kent at Canterbury(イギリス)客員研究員(2000-2001)を経て,2003年4月から現職.
医学博士(千葉大学).日本リハビリテーション医学会専門医.「総合リハ」誌・「社会政策研究」誌編集委員,21世紀COEプログラム研究教育拠点第一分野グループリーダー
研究分野:医療経済学,政策科学,社会疫学,医療サービス研究,リハビリテーション医学
主要著作:脳卒中リハビリテーション−早期リハからケアマネジメントまで.共編著,医歯薬出版,2000
福祉国家の医療政策―政策評価にもとづく選択.共編著,東信堂,2003
当直医マニュアル(2004年版).共編著,医歯薬出版,2004
プライマリケア・マニュアル(第5版).共編著,医歯薬出版,2004
『医療費抑制の時代』を超えて−イギリスの医療・福祉政策.単著,医学書院,2004
在宅高齢者の終末期ケア−全国訪問看護ステーション調査に学ぶ.共編著, 中央法規(2004.7)
臨床医マニュアル(第3版).共編著,医歯薬出版,2004
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