博士学位授与審査

審査体制

研究科構成員の中から主査1名、副査2名の計3名を選出し、学位授与審査委員会を設置する。合わせて学外審査委員1名を委嘱する。

審査方法

学位授与審査委員会は、学位請求論文および研究業績について審査を行った上で、最終試験(口頭試問)を行う。学位授与審査委員会は、学位請求論文および研究業績の審査、最終試験(口頭試問)の審査、学外審査委員の審査を総合して審査判定を行う。

審査基準

博士学位請求論文の内容が本研究科にふさわしい学術的および社会的な意義をもち、当該研究分野の進展に貢献するものであること。博士学位請求論文提出者は、当該研究分野における高度な専門的知識を有するとともに、研究倫理に関する理解と遵守に基づく、研究遂行能力と研究成果の説明能力により、自立した研究者としての人格・識見を有していること。具体的には、以下の審査項目を満たしていること。

審査項目

  1. 論文テーマが適切に設定され、研究目的が明確であり、学術的および社会的な意義を有する研究であること。
  2. 研究方法が、研究倫理に関する理解と遵守に基づき、論文テーマ、研究目的に照らして適切に用いられていること。
  3. 論文の構成が明確かつ適切な内容であること。
  4. 論文テーマに関連する既存文献、先行研究のレビューが十分に行われ、それらに対する自らの研究の位置づけや独自性が明確にされていること。
  5. 論文に使用している概念、用語が適切であること。
  6. 論文全体が論理的かつ明解な文章で記述されており、一貫性を保持した合理的論述が展開され、論文テーマに対応した結論が明確に示されていること。
  7. 論文を通じて導きだされた研究成果が、当該研究分野の進展に貢献する内容であり、今後の研究の発展性を有していること。
  8. 論文内容を明確かつ端的にプレゼンテーションでき、質疑応答に的確に対応できる力を有していること。
  9. 自立した研究者としての研究遂行能力を有しており、本研究科の博士学位取得者にふさわしい人格・識見を有していること。

審査判定

審査委員(学内、学外いずれも)は、上記の審査項目をもとに、本研究科の博士学位授与にふさわしい水準に達しているかを判定し、学位授与審査委員会で合議の上、合否の判定を行う。