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2015年度作文コンクール入賞作品一覧

半田市生涯学習推進協議会賞 「トラブルからみんなを守るために」

ご本人の意向により学校名・氏名の掲載は控えております

私は今、身のまわりで最も気をつけたいと思うトラブルがあります。それは、インターネット上でのやりとりから起こるトラブルです。最近、スマートフォンを持つ人の数が増えて、友達のほとんどが「ライン」などの、ネット上でつながりをもち、会話し合えるサービスを使用しているように思います。そんなネット上の空間において、どんな人にも被害が及ぶことが、無縁ではないということを伝えたいです。

私が小学生のときに、あるパソコンゲームが流行しました。そのゲームは、画面上の小さな人を動かして、服を着せかえたり、いろいろな世界を旅したり、コミュニティーをつくったりと、バラエティにとんだ動きが可能でした。私も友達に誘われて始めたのですが、始めた後からでしか気づけない危険がたくさんあることを知り、怖くなりました。例えば、ゲームを本格的に行うには、本物のお金がいること。ゲームのサイト内にログインするときに必要なID(アイディー)とパスワードが、知らない人にぬすまれてしまい、なりすましなどの被害にあうということ。どちらも、本当に身近なところで起こったことだと聞き、やはり必ずしも無縁であり続けるわけではないのだと感じさせられました。

私は小学生のうちでそのゲームから退会したのですが、それには大きな理由がありました。実際にトラブルに巻き込まれてしまったからです。きっかけは、ブログの書き込みでした。友達の書いたブログに、私と別の友達の悪口が書き込まれていたのです。しかも、ブログには無断で私の写真が載せられていました。このことが先生に伝わって、何度も話し合いを行いましたが、ブログを書き込んだ友達は、「私は書いてない。」、とずっと否定し続けていました。信じたい気持ちはありましたが、思っている以上のショックを受けて、心から信じてあげることができませんでした。その後、ブログを書いた友達と別の友達は、あまり話さない仲になってしまいました。まさかこんなことになるとは、少しも考えたことがありませんでした。今でも思い出す度に、後悔が胸いっぱいに広がります。

最近はニュースの中でも、こういったネット上のトラブルが報道されています。ときには命にかかわるような大きな事件になってしまうことも、もう珍しくないことなのかもしれません。しかし、その現状を他人事と思い無関心でいるほど、トラブルに巻き込まれてしまう可能性は増えると思います。自分の身は自分で守り、困っている友達も助けてあげられるくらいの知識は、常にもっていることが大切だと思います。一人ひとりがインターネット上のトラブルを意識して生活し、危険に敏感でいることが、広がり続けるネット社会を本当の意味で楽しめる。そんな社会をつくるために、私たちから一歩を踏み出すことに、挑戦しましょう。

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