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2013年度作文コンクール入賞作品一覧

特別賞 「母の言葉の意味」

半田市立岩滑小学校 6年 小田風花

ある朝、中学二年生の男の子が自殺をしたというニュースを見ました。お父さん、お母さんが悲しんで泣いていました。私はせっかく愛情いっぱいで大切に育ててくれたのに、「命」を粗末にしたような気がしてとても悲しい気持ちになりました。

その時、私は母が前に言った言葉を思い出しました。 「親孝行って一体どんな事をしたらいいのかな。」 母に尋ねたら、 「ふうちゃんが笑顔で幸せでいてくれる事だよ。」 と母がにっこり笑って答えた事です。

私がたくさん勉強して夢をかなえたり、旅行に連れていったり、母になにかをしてあげる事が答えで返ってくるかと思っていたので、とても驚きを感じました。

でも、このニュースを見て母の言葉の意味が少しわかりました。それは、私がニュースの子と同じようになったら、きっと母はすごく悲しむと思ったからです。

「親孝行するという事は、何かをするという事ではなく、私が幸せでいる事なのではないか」と気がつきました。

私は毎日、学校に通っています。友達と仲良く、笑顔で過ごしています。時々、ケンカをして、何日も腹を立てて口をきかない事もあったけど、母の言葉がきっかけでどうしたら、友達も私も笑顔でいられるのか考えられるようになりました。そうすると、
「何であんな事を言うのだろう。」
「嫌だなぁ。」
と、自分の事しか考えてなかった私に気がつきました。私が言った事がもしかしたら相手を傷つけていたかもしれない。私のために言ってくれていたかもしれない。ただのケンカだと思っていたのが今はそれも、自分の大切な経験だと思えるようになりました。

「自分が幸せでないと、たくさんの人が悲しむ。」

私は幸せというのは自分の事だけだと思っていたけれど、自分が幸せでないと大切な家族、友達も悲しませる事になるのを知りました。そして、幸せでいる事が「親孝行」につながることもはっきりとわかりました。

私には大切なものがあります。家族、友達、ペットです。そして、そこにはすべて「命」があります。生きているという事です。幸せでいる事、笑顔でいる事、ケンカをする事、それはすべて生きていないとできない事です。

「生きる事」それは良い事ばかりではありません。きっと生きていく中では辛いこともたくさんあると思います。でも、その辛いことを乗り越える事ができたら、自分の経験になり強くなれると思います。強くなれば、生きている事に幸せを感じる事も多くなります。私は強くなって親孝行をたくさんしていこうと思います。さぁ、今日も学校です。笑顔で「行ってきます!」

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