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2013年度作文コンクール入賞作品一覧

特別賞 「自分のできることから」

武豊町立衣浦小学校 6年 伊賀功晟

ぼくは、二年生のころ下校途中にゴミ拾いをしていました。だれかにやるように言われたわけでなく、自分から進んでやっていました。始めたきっかけは、ぼくがいつも通っている通学路がとてもきたなかったからです。たばこの箱や、かん、おかしの袋、ペットボトルなどいろいろなものが落ちていて、せっかく学校に行くのが楽しみなのに気分が悪くなりました。ゴミをポイ捨てする人も見かけました。そのあたりに、「町をきれいに」というかん板が立っているのを見つけました。それを見ると何とかしなくてはと思いました。リュックのポケットに毎日ゴミ袋を入れておき、ゴミを拾いながら家に帰りました。年上の人たちの中には、「バカじゃないの、なにこいつ。」などと悪口を言ってくる人もいました。ぼくはそんなことは気にしないで拾いました。そのうちに、いっしょに拾ってくれる人が出てきました。同じ通学の班の人が次々に手伝ってくれて、たくさんのゴミを拾うことができました。

最初は何気ない気持ちで始めていたけれど、次第にきれいになっていく通学路を見るのは、とても気分が良くて、班の人が一緒にゴミ拾いをしてくれるのもうれしくて、やってよかったなと思いました。

しかし、ゴミを捨てている人は減りませんでした。きれいにしたはずの所もまたすぐにゴミが落ちていました。自転車に乗りながらさりげなくゴミを落としている人も見かけました。それを見てすごくいやな気持ちになりました。ある時、自分でも「ゴミを捨ててしまおう。」と思った時がありました。けれど今やろうとしたことは前に自転車でゴミを落としていた人と同じだと思いやめました。

二年生のころは、自分が登下校で通る道をきれいにしたいというだけの思いでした。けれど、今ふり返って考えてみると、一人一人が、自分の使う道をきれいにしたいと思い、行動にうつすと、今住んでいるこの武豊町を、きれいにしていくことにつながるのだと意識が変わりました。

武豊町には「町ピカ運動」という行事があります。ぼくたちは下校の時、班の人たちと一緒に通学路のゴミを拾います。衣浦小学校には、「花・歌・汗」というスローガンがありますが、その中の「汗」につながる活動です。汗の中には、自分のために流すものと、他人や地域のために流すものがあると思います。ぼくは人のために、汗を流せる人になりたいと思います。

ゴミは、みんなが少しずつ意識を変える事で、減らせると思います。これからも、気づいた時には、進んでゴミを拾っていきたいと思います。自分が出したゴミは、最後まで、責任を持って片付けたいです。

自分が住んでいる町なので、いつもきれいで、じまんのできる町にしたいです。

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