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2008年度作文コンクール入賞作品一覧

特別賞 「「しあわせ」なこと」

東浦町立西部中学校 2年 福島さゆり

鳴子の音。音楽。明るい掛け声。踊り。そして、満面の笑顔。

私が「しあわせ」と思うのは、そんな瞬間です。

私は、よさこいソーラン踊りをやっています。町のチームに入り、週一回の練習と、さまざまなイベントで踊っています。

よさこいを始めたのは、去年の五月。もともと踊りが好きだったので、迷わず入ることを決めました。

初めのうちは、踊りを見てついていくのが精一杯でした。でも、いろいろな曲を覚えるたびに、どんどん「楽しい!」と思えるようになりました。

楽しくなるにつれて、もっと難しい曲も上手に踊りたい、と思い始めて…。そんな時に、「子供だけで踊る」と言われて、一つの曲の振りのDVDを渡されました。さっそく見てみると、テンポが速いうえに振りも複雑で、「踊ってみたいけど、こんなのできるかなぁ…?」と、少し不安になりました。

でも、私を含む4人の中学生のメンバーは、リーダーとして中心でまとめなくてはいけなくて、4人だけで何度も踊り、確認しながら練習しました。「ここの手はこういうタイミングで動かすんだよね?」「もっと腰低くしたほうがいいと思うよ。」こんな会話を交わしながら、半月近くも練習を重ねて、ようやく踊れるようになったその時は、ただただ「やったー!」という気分でした。そして、「踊るしあわせ」とは少し違う、「踊りこなすことが出来たしあわせ」を感じました。

ところで、「どまつり」を知っていますか。私は、去年それに出場した時に、すごく印象に残ったことがあります。

それは、「どまつり大賞」を決めるファイナルの後の、総踊りです。優勝したチームも、そうでないチームも、よさこいをやっていない人も、みんな一緒に踊ります。私は、この時間が大好きです。言葉にするなら、「声を上げて、思いっきり体を動かして、ひたすら楽しもう!みんな仲間だ!」そんな感じでしょうか。誰でも、一つの踊りを通じて一体になれる、心からそう思えるんです。これもまた、「踊りで『仲間』を感じられるしあわせ」です。

私にとってのよさこいのように、何か一つ、本気になれることを見つければ、おのずと夢は膨らんできます。私は、その「夢」を持った人があふれる、明るい町を目指したいです。

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