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2008年度作文コンクール入賞作品一覧

特別賞 「健康な市民あっての笑顔あふれるまち」

知多市立旭南中学校 3年 竹内あい

地方医療問題。今、地方の市民病院などで医師不足が深刻化しているというニュースを新聞やテレビでよく耳にする。医師の中でも特に産婦人科医が減少しているらしい。今の日本の産婦人科医は十年前と比べ約六百人減少している。しかも、二人に一人が五十歳以上で、結婚や出産で医師を辞める可能性が高い女性が多い。だから、将来の産科医不足が懸念されている。

とうとう、私の住んでいる知多市でも、この問題を象徴するかのような出来事が起きてしまった。知多市民病院の産婦人科の閉鎖である。他の取り扱っている病院や診療所に行けばよいと思う人もいるかもしれない。しかし、そういったところも減少しているらしい。もう他の市では、市民病院の医師不足のために開業医が診療をしているところもあるそうだ。

私が市民病院は大切だと思う理由は二つある。一つめは、緊急のときに困るからだ。もし市民病院がなかったら、患者は行くあてがなくなってしまうだろう。私は、部活の試合でけがをしてしまったときに、市民病院で診てもらった。それは休みの日だったから、専門の先生はいなかったけれど、応急処置はしてもらうことができた。市民病院がなかったら、病院に行けずに痛いままで、悪化していたかもしれない。私はけがだったけれど、救急車だったらどうだろう。もしかしたら、命に関わることだってあるかもしれない。やはり市民病院は、市民を守る重要な役割をしている。二つめの理由は、日本は今後高齢者が増加すると考えられているからだ。おそらく知多市も今高齢者が増えているだろう。私の家の周りも老人介護施設が急に増えた。高齢になると、病院に通う回数も増える。そのときには、市民病院という信頼できる病院が必要だ。つまり、市民病院はこれから先、より必要性が高まると考えられる。

私は、生活の基本は健康だと思っている。何事も健康でなければ、成し遂げられない。人間は、健康があってこそ、成り立っているのだ。多くの人々が健康であれば、これからの知多市の未来も今よりずっと明るくなるだろう。人間は健康でこそ、笑うことができる。つまり、健康な人が多ければ、笑顔の人も多くなるのだ。では、知多市民の健康を支える中枢は何だろう。それはやはり市民病院だ。私は、知多市が大好きだ。だからこそ、知多市が今よりもっと明るくて、笑顔のあふれるまちであってほしいと思っている。そのために、知多市にはしっかりとした医療の現場があって、より市民が健康で元気に暮らせるようなまちであってほしいと願っている。

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