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2008年度作文コンクール入賞作品一覧

特別賞 「えがおと幸せ」

半田市立宮池小学校 3年 山口晃葉

私は、「幸せを実かんした時」それと、「たくさんのえ顔に出会うには」この二つについて考えてみました。なぜかというと、夏休みに「ベトナムの子どもの家」という本を読んで、あまりに日本の子ども達(私達)とちがっていて、びっくりしたり、ショックをうけたりで、いろいろと思うことがあったからです。

日本でも、公園とかで、青いビニールのテントで生活をしている大人を、時々見ることがありますが、ベトナムは、両親がいても、生活が苦しくて働かなくてはいけないために、学校に行かせてもらえない子ども達や、両親がいなくて、道や橋の下の、ほんのわずかなすきまで生活している子ども達が、たくさんいると書いてありました。そして、そんな子ども達のことを、「ストリートチルドレン」と、よんでいるそうです。私は、「ストリートチルドレン」という言葉を、はじめて聞きました。そして、道ろでねている子ども達の写真を見た時、「エッ!」と、声を出してしまうほどショックでした。

そんなベトナムの子ども達と、自分を、くらべてみました。

私には、住む家があって、家族のために一生けんめいはたらいてくれるお父さんと、おいしいご飯を作ってくれて、学校から帰ると、「おかえり。」と、言ってくれるお母さん、それに、やさしいおじいちゃんとおばあちゃんが、二人ずついます。そして、学校に行けば、「アッキー」と言って、いっしょに勉強したり、遊んだりしてくれる友達が、たくさんいます。近所のおばさんだって、朝、私が学校へ行く時に顔を見ると、「晃葉ちゃん、おはよう、気をつけていってらっしゃい。」と言って、声をかけてくれます。私の周りには、こんな人達がたくさんいます。

家族で旅行に行ったり、ほしい物を買ってもらった時も幸せだけど、やっぱり、みんながニコニコわらっている時が一番幸せです。ご飯だって一人で食べるより、家族みんなでおしゃべりをして食べた方がおいしいし、お父さんだって、仕事でつかれて帰って来ても、私が、「おかえり!おつかれさま!」と言って、げんかんにとび出して行くと、「つかれがふっとんだよ!」とニコニコして言ってくれます。

よく分からないけれど、お父さんとお母さんがわらっていると、私も楽しいし、私がわらっていると、お父さんやお母さんの顔も、ニコニコしてきます。だから、自分が、やさしい気持ちで、心からニコニコわらっていれば、「たくさんのえ顔に出会うこと」ができると思います。時々は、いやなこともありますが、やっぱり私はわらっていたいです。 家族や友達とわらっている時が、私の『一番の幸せ』です。

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