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2007年度作文コンクール入賞作品一覧

特別賞 「ぼくの住む町」

阿久比町立阿久比中学校 1年 渋江修平

ぼくは、阿久比で生まれた阿久比っ子です。家の近くには、田んぼがいっぱいあります。今の季節は、青々とした葉っぱがしげり、遠くから見ると草原のようです。台風の後など、風が強くビュービュー吹くと、まるでなみがうねっているように見えます。

春は、田植えの頃、水を張った田んぼに月が映って、それはとても美しい景色です。幼い頃のぼくは、そこで一度泳いでみたいものだと思っていました。

秋には、実った穂をつけた稲が重たそうに頭を垂れ下げます。田んぼ一面が黄金色に輝きます。田んぼが続く限り、全部が黄金色になります。ぼくは、この景色が好きです。

冬になって稲が刈られた田んぼは、何もなくなって広い運動場のようです。積みわらだけが残っている田んぼです。正月には、よくそこで凧上げをしました。

父や母の友人が「この辺りは十年前と変らないね。」と言います。ぼくの家によそから遊びに来た人たちはだいたい、それらしい事を言います。

道路がきれいになったり、コンビニができたりはしますが、田んぼのある景色は、昔のまんまです。ただ蛍の数は十年前と比べたら減ってしまったと残念そうに母が言います。

ぼくが生まれた頃は、蛍がまだまだたくさんいて竹林がクリスマスツリーのように光っていたそうです。とてもきれいな竹林だったんだろうなと思います。今ではそんな景色を見ることはできませんが、それでも蛍を見に大ぜいの人が阿久比に来ます。ぼくの家の近くの田んぼにもいろんな人が蛍を見にやって来ます。

当然のことながら、ぼくもしょっちゅう近所の友達と一緒に田んぼに蛍を見に行きます。今日は何匹蛍がいたかと数をかぞえるのは楽しいです。

自然がいっぱいの阿久比は本当にすばらしいなと思います。そんな阿久比がぼくは大好きです。

一つ残念に思う事があります。それは、よそから蛍を見に来た人たちが蛍を持って帰る事です。中には、虫かごを持って来る人もいます。とても残念です。

貴重な蛍です。みんなが楽しめるようにマナーを守ってもらいたいと思います。

これでぼくの町の紹介を終わります。阿久比の自然をこれからも大切にして行きたいと思います。

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