博士課程 福祉社会開発研究科 福祉経営専攻

専攻概要・特徴

誰もが医療・福祉サービスを必要とし、ますますその高いサービスレベルが求められる今日にあって、医療・福祉サービスの供給主体として、従来の国・地方自治体・社会福祉協議会、社会福祉法人だけでなく民間企業等の営利組織や、生活協同組合、農業協同組合、NPO法人等の非営利組織が参入し、組織間競争が激化してきています。サービスの対象者は、患者・高齢者・障害者・児童と多様であり、提供するサービスには高い専門性が求められています。さらにこれらのサービスを提供する医療・福祉サービス機関は多機な専門職集団によって構成され、管理の難易度を高めています。このような競争環境、市場環境、組織環境の下、サービスの質を維持しつつ経営効率を追求する「医療・福祉経営」が強く要請されています。

本専攻では、組織として、利用者本位の安全で質の高い医療・福祉サービスを持続的に供給する「医療・福祉経営」のあり方を研究します。また、医療福祉関連の機器や用具、材料、薬品、金融商品、情報システムなどを製造・販売する民間企業や、その他の企業に関する経営のあり方を、戦略、マーケティング、会計、ファイナンス、ベンチャービジネスといった切り口を通して研究します。

このような研究教育を通じて、本専攻では、特に保健・医療・福祉領域の職業に従事する社会人やこれらの領域を対象とする企業などに勤める社会人を対象に、高度専門職業人を養成することを目指します。