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第21回 高校生福祉文化賞エッセイコンテスト

活用事例

エッセイコンテストは表現力を養う絶好の機会。
きっと未来を生きる力になる。
各学校での事例をご紹介します。

先生の声

第20回高校生福祉文化賞エッセイコンテスト 優秀学校賞の受賞校の声を紹介します。

優秀学校賞受賞
日本女子大学附属高等学校 鈴木 倫世 先生

この度は優秀学校賞を賜り、大変光栄に存じます。

こちらのエッセイコンテストには学校全体で参加しております。「福祉」という観点からエッセイを書くことは、生徒にとって周囲や社会を見渡し、気づきや理解を新たにする貴重な機会になっております。日常的にはなかなか見えてこない景色や、生徒自身にしか紡げない言葉に触れるたび、心を動かされることも少なくありません。これからも貴重な機会としてこちらのエッセイに臨んでいければと考えております。

今回の受賞を励みに、今後も生徒と共に改めて励んで参ります。ありがとうございました。

日本女子大学附属高等学校
優秀学校賞受賞
西宮市立西宮東高等学校 酒井 優輔 先生

この度は、優秀学校賞を賜り、大変光栄に存じます。

本校は、エッセイコンテストに昨年より参加させていただいております。コロナ禍が続く日々の中で、自分が感じたことや考えたことを整理し表現してもらう機会として取り組んでいます。生徒たちの作品はどれも、自身の経験を前向きに捉え、ありのままで表現されたエッセイでした。一人ひとりの視点で、自身が大切にしたい思いを見つめ直すことができたと思います。本校教員としても、生徒の表現力の向上はもちろん、作品を通して生徒の個性や感性を理解できたことを喜ばしく思います。

今回の受賞を糧に、これからも励んで参ります。貴重な機会を頂き、ありがとうございました。

西宮市立西宮東高等学校
優秀学校賞受賞
日本福祉大学付属高等学校 半田 こすも 先生

この度は優秀学校賞を賜り、大変光栄に思います。昨年に続きいただいた賞ですが、生徒たちの真摯な思いが豊かに表現された証だと感じています。

付属高校という繋がりの中で、初回より全校で取り組んでいます。生徒たちは、高校生活の中で「福祉」を「ふくし」と捉え直し、「誰かのために」行動する姿が多く見られます。

教員もその思いに寄り添いながら、共に歩みを進めたいと思います。ありがとうございました。

日本福祉大学付属高等学校

 

先生と生徒の声

宮崎県立明星視覚支援学校の海野先生と生徒さんに、コンテストに寄せる思いを伺いました。

先生思いを言葉で伝えることは、困難だが素晴らしい。

視覚支援学校の生徒にとって、エッセイを書くことは自身の障がいに向き合い、将来まで考えることだと思います。生徒たちは、これまでじっくり自分に向き合う経験が少なかったため、最初は箇条書きから始め、それを文章にしていく作業を繰り返し、何度も推敲を重ねながらエッセイに取り組みました。思いを深く掘り下げ、整理した上で、自分の言葉で表現する。このプロセスは、志望大学の出願書類や面接など、自分の言葉で伝える場面で大いに役立ち、受賞した2名は志望校に合格しました。言葉で他者に思いを伝えることの大切さも実感したことと思います。今後もこの経験を生かし、社会に自ら発信していく存在になってくれることを期待しています。

生徒エッセイを書いたことで、将来の課題や目標が明確に。

このコンテストに参加した理由は、視覚障がい者にとってまだ厳しい社会の現状や、これからどんな社会にしていきたいのかという、自分の思いや考えをたくさんの人に知ってもらいたいと思ったからです。書く上では点字を知らない方にも伝わるよう、自分の簡単な生い立ちとともに、点字と墨字のどちらもあって当たり前だと思っている理由を挙げ、わかりやすい表現を心がけました。エッセイを書き、最優秀賞を受賞したことで、将来の課題や目標が明確になり、大学進学へのモチベーションもアップしました。授賞式では他の受賞者の作品を聞き、心が温かくなりました。これから思い描く社会に近づけるために、進んで行動していきたいと思います。

生徒文字にして整理することで、人とのつながりを再認識。

私は、苦手なことに挑戦することの大切さを伝えたいと思い、このコンテストに参加しました。心がけたのは、具体的に簡潔に書くこと、800字に収めるために、特に気持ちが変化した部分を書くことです。自分の経験を整理し、文字にすることで、普段の生活では意識していなかった「人とのつながり」に気づくことができました。陸上に誘ってくれた先生、家族や友達など、支えてくれる人たちが周りにいてくれることがどれほど心強いか、改めて実感しました。経験をエッセイに書くことで、私自身も改めて挑戦することの大切さに気づけたのです。この経験を生かして、これからも様々なことに挑戦したいと思います。

宮崎県立明星視覚支援学校

日本福祉大学付属高等学校の半田先生と生徒さんに、コンテストに寄せる思いを伺いました。

先生伝える力を磨くだけでなく、自分の経験を振り返ることにも役立ちます。

エッセイは自分の経験やエピソード、考えたこと・感じたことを表現するために最適なツールだと感じているため、初回から全校一斉に取り組んでいます。教科の担当や担任をしているだけでは見えにくい生徒の個性や感性理解を深めるためにも役立ちますし、その生徒との向き合い方を考える機会にもなるためとても有意義だと思います。

今後も書く力・伝える力の向上と生徒理解のため、エッセイコンテストに取り組んでいきたいと思います。

生徒エッセイを書くことで、他者への思いやりをより強く意識するようになりました。

エッセイは普段消化しきれない感情を整理する機会として役立っています。自分の感情を見つめなおし、それをエッセイに込めました。作品を読んだ先生からは個別に声をかけていただき、新たな出会いや経験を得ることもできました。

また、過去の後悔や今後こうなりたいという願望を文字にしたことで、他者への思いやりをより強く意識するようになったとも感じています。言葉や文字は曖昧にせず、受け手にとって分かりやすい表現をすることが大事だということも学ぶことができました。

日本福祉大学付属高等学校