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赤ちゃんを望む方・妊娠中の方必見!「親になるまで、なってから!」【専門家監修】

2023.08.21
赤ちゃんを望む方・また妊娠が分かった方は、この先どのように出産し、暮らしを送っていくか想像し、色々考えることもあるかと思います。また妊娠が分かってからも夫がなかなか親としての自覚をもってくれない。産まれた赤ちゃんとはどう接していけばいいの?など不安なことや悩みは多いと思います。このページでは親になるまでの夫婦での違いや、赤ちゃんと接する際のキーワードなど、少しアカデミックな内容を交えて解説していきます。

親になるまで。男女の違いとは?

女性は自分の肉体を通した体験を連続的に蓄積していくことで心身ともに親になっていきます。しかしながら男性は妊娠・出産について肉体的な体験がないためパートナーの妊娠・出産を視覚・聴覚・触覚で感じることによって親になることを意識し始めます。そのため、生物学的に男性のほうが女性よりも親となる認識・自覚が遅いと言われています。よって男性は親となる認識・自覚をより早く持つためにも、健診に一緒に行ってエコーを見ること、両親学級にいって実際に妊婦体験をすることなど出来る体験を積み重ねていくようにしましょう。また現在はスマホで胎児の一般的な成長が可視化できるアプリなども配信されているため、そういったものを取り入れてみるのもいいかもしれませんね。

夫婦で考えよう!バースプラン!

「バースプラン」というと、どこで、どのように出産するか?という出産計画の意味合いで使われる事が多いかと思います。もちろんそういった面もありますが、決してそれだけではありません。バースプランとは出産時だけでなく、産後の生活・子育てについて具体的にイメージが出来るよう夫婦で話し合うことを言います。出産をどのように迎えたいかといったことはもちろんのこと、産後、妻の身体が回復するまでお互いがどのような生活を送りたいか、パートナーとして担うことはどのようなことか?赤ちゃんを迎えた生活でお互いが大事にしたいことは何か?などこれからの家族が増えた生活についても妊娠前・妊娠中からしっかりと話あっていきましょう!

知っておきたい!相互作用!

親と子どもの関係の上で知っておきたいものとして「相互作用」という言葉があります。よく言われる母子相互作用とは、母と子がお互いに働きかけあって愛情や信頼を育てていくことをいいます。具体的に言えば、抱く、なでるなどのスキンシップや、目と目で見つめ合ったり、母親が赤ちゃんに話しかけると赤ちゃんがそれに応えて声を出すなど、日常の自然なやり取りの中で行われていきます。そして、この母子相互作用の動作を反復することによって愛情や信頼が育まれアタッチメント(愛着)が形成されていくのです。では、この相互作用は母と子だけに生じるのでしょうか?いいえ、決してそうではなく、父親にも母親同様の関係性が少し遅れて始まっていきます。ですので、お子さんが生まれたお父さんは積極的に子どもと関わり、夫婦で共に育児をしていきましょう!

母親学級・両親学級よりも深く知ろう!日本福祉大学の「シン・ファミリー学級」

以下の講座では、このページで解説した内容はもちろんのこと、研究で分かっている一般的な妊娠中の妊婦の心理やパートナーの心理、親になっていくことで夫婦の間に何が起こっているのかということを学んでいきます。
この講座も含め、以下コンテンツシリーズでは、自治体や産院で行われている内容より、少しアカデミックに”深”めた、妊娠期だけでなく、出産後の乳幼児期や仕事復帰時期といった将来まで見据えて少し”進”めた今までにない数年先までの子どもの成長・家族のカタチを考える”新”しいファミリー(両親)学級として日本福祉大学の様々な専門家の知恵を集約し、一般の方にも分かりやすくお伝えする ” シン " ファミリー学級を配信しています。
詳しくは下記ボタンのリンク先のホームページから。

監修・講座講師

岡田 由香
日本福祉大学 看護学部 看護学科 教授
藤田保健衛生大学卒業。大学卒業後、助産師・保健師として、医療の現場で様々な母子支援に従事。1990年からは母性看護学の教員として、学生を指導し、数多くの看護職の輩出に携わる。2017年4月より現職。

日本福祉大学 教員情報
日本福祉大学 看護学部

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