大学教育推進プログラム 「教育の質保証に資する福祉大学型IRの構築」−「学業不振学生(発達障害等要個別支援学生を含む)」の要因分析による学生の生活・学習支援プログラムの開発から−

3 データ・資料等

【資料3】本学学生支援機構による「学生像調査」結果からの提案事項(概要)

  提案事項 提案内容
学生支援の改善 D層の早期発見と
基礎学力の診断
入学直後に新入生全員に対して「基礎学力を問う試験」を実施する。これにより、入学者全体の平均的な学力が把握でき、かつD層学生を発見することができる。
基礎演習等の時間に作文や小論文を課すなどして発達障害の学生についても早期に把握が可能となる。
学生アシスタント制度の
設計
学生同士が「教え合う」環境の整備に向けて、学生と教員との距離を縮める手段としても有用な「学生アシスタント制度」の導入を提案する。
アシスタントには、本調査結果から把握された比較的評価が高い学級委員長経験者や素直で本学に帰属意識を持つA・B層の学生が適当であると考えられる。
様々な学びの場の提供
(ソーシャルスキル・
トレーニング)
教職員と学生が一緒になり、自主ゼミをつくって議論したり、地域の方とともにイベントを企画したりする等して、様々な特性を有した人たち(組織)の中で多様な経験を積むことが有効である。
そのために、自主ゼミや課外活動に対する教職員の参加意識を高める必要がある。本取組がC・D層の学生の勉学に対するきっかけづくりになるものと考える。
教職員の課題 教職員のネットワーク
づくり
(セーフティネットの構築)
教員同士で「ジョイントゼミ」を行うことによって、学生に相談相手がいない状態を作らないためのセーフティネットを構築することができる。教員のチームワーク力は教育水準を向上させるだけでなく、学生に安心感を与える。
教職員の意識改革 学習の支援を「成績」という狭い範囲に捉えるのではなく、自立的な生活を確立するための支援・援助として把握することが必要である。
勉学の面では教員の役割が大きいだろう。しかし、課外活動などの社会性を訓練する「場」を創出する役割として職員の存在は大きい。
C・D層の底上げを図る上で最も重要になるのは、教職員の意識改革である。
CGI