大学教育推進プログラム 「教育の質保証に資する福祉大学型IRの構築」−「学業不振学生(発達障害等要個別支援学生を含む)」の要因分析による学生の生活・学習支援プログラムの開発から−

3 データ・資料等

【資料2】学士力・教育力・職員力における「日本福祉大学スタンダード」

@学生の4類型

階層 内容
A層 学力があり、将来に対して前向きな態度がとれる。
B層 学力に若干不安はあるが、素直さがあり、(環境しだいで)伸びる可能性が高い。
C層 学力は平均以下であり、なかなか前向きな行動が取れない。教員には怠け者に見える。気分に左右され、何となく生活している。
D層 学力がなく(単位過少)、やる気がない。

A類型別の学生割合

  A層 B層 C層 D層 合計
社会福祉学部 81
(12.8%)
318
(50.2%)
217
(34.3%)
17
(2.7%)
633
(100%)
経済学部 7
(6.5%)
26
(24.3%)
45
(42.1%)
29
(27.1%)
107
(100%)
福祉経営学部 13
(7.7%)
75
(44.1%)
68
(40.0%)
14
(8.2%)
170
(100%)
情報社会科学部 4
(4.4%)
32
(35.1%)
42
(46.2%)
13
(14.3%)
91
(100%)
全体 105
(10.5%)
451
(45.0%)
372
(37.2%)
73
(7.3%)
1001
(100%)

B類型別学生の特徴 −ヒアリング調査結果から

階層 特徴
A層 1 前向きタイプ
性格は明朗活発で、講義だけでなく、サークル・ゼミ活動、アルバイトに積極的に取り組んでいる。交友関係も広く、周りから信頼を得ている。
2 自己完結タイプ
性格はおとなしく、講義を休まず、出席している。大学に帰属意識はないが、自分なりの目的を持っており、それを達成できればよいと考えている。
B層  素直な性格を持っている半面、それが「あだ」となって周りの雰囲気に流されてしまう。明確な目的意識を持っていないが、資格を取得することへの意識が強い。「自立性」が欠けている点で、A層に入るのは難しい。
C層  大学入学後の生活リズムが不規則であったり、生まれ育った家庭環境や過去の経験(厳格な肉親、いじめなど)が「重し」となって、なかなか前向きになれない。また、学力も足りないため、単位過少となって留年する可能性もある。自らの力で現状を打開することは困難であり、周りからのサポートが本格的に必要になる。
D層  基本的にはC層の特徴とほとんど変わらないが、C層より、学力が低い。もしくは、大学満足度が低いため、D層に属している。
CGI