知タウンシップとは

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知タウンシップの取組について

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(6)今後の実施計画

1)「世代共生・地域共創」を目指す事業展開

本学部は、生涯学習センターや知多半島総合研究所、福祉テクノロジーセンターなどの学内諸機関と密接に連携することによって、学生に多様な学習機会と実践機会を提供してきた。本学部は、これまでの成果を基礎に、多世代による共同学習・協働取組の裾野を広げ、生涯学習センター等との連携を一層強め、以下の新たな事業に取り組む。

1.人材養成講座の拡充による共同学習の基盤充実

学生への学習機会を充実させ、その社会参加能力を養うために、本学は、生涯学習センターと自治体が共催する人材養成講座の充実を図る。とりわけ、団塊の世代の経験と知識、技能を活用した講座を開設する。団塊の世代は、高度経済成長を支えた信念と経験、高い技術力を併せ持つ。本学は、平成13年に愛知県高浜市との協力により、定年退職した技術者を中心に「ものづくり」を通じて地域の人たちと交流を深めることを目的とした組織である「ものづくり工房あかおにどん」を発足させた経験を持つ。その経験を活かして、「ものづくり文化」「ものづくり産業」の特性を有する知多半島において、団塊の世代を対象に「ものづくりリーダー」の養成講座を設ける(平成18年度開発、平成19年度実施)。そこで養成されたリーダーの活動拠点を福祉テクノロジーセンターに位置づけるものとする。福祉テクノロジーセンターでの演習や実習を通じて、学生は地域が求める「ものづくり」は何かを学び、さらに、団塊の世代から「ものづくり」の意味や社会参加能力・職業意識を学ぶこととなる。このようななかで、福祉テクノロジーセンターが学生と地域の「ものづくり共同開発拠点」として発展することが期待される。

2.多世代協働取組の発展と学部教育への還元

本学は、若者の優れた感性を引き出す地域貢献事業を展開している。知多半島の小中学生を対象とする「作文コンクール 知多の子どもたちからのメッセージ」は、平成7年から開催され、平成17年は1,900点の作品が応募された。また、全国の高校生を対象とする「福祉機器アイデアコンテスト」は、平成16年から開催され、平成17年は430点の作品が応募された。本学部は、この2つの事業を学生の体験的な学習の場として位置づける。「作文コンクール」で入賞した作品を活用して、該当の小中学生と本学学生とが協働して映像化する。映像化された作品は、本学の地域を理解する教養科目として活用できるようにする(平成20年度より)。先に述べた「ものづくりリーダー」養成講座のプログラムを活用して、本学学生と「ものづくりリーダー」の協働により「福祉機器アイデアコンテスト」で入賞したアイデアの製品化を図る(平成18年度より)。

3.成果の地域還元

本学では、学生や受講修了生組織による取組や学生と地域の協働による取組の成果が蓄積されている。これらを集約し、地域への情報提供を図るポータルサイトの開発を行う(平成18年度より)。このポータルサイトは、学生が開発から管理運営まで責任を担い、多様な取組や成果を今後のまちづくりに活用できるよう情報発信するものである。そのコンテンツは、これまでの取組や成果以外に、映像化された作品や福祉機器アイデアの製品化されたモデルの紹介を含むものとする。その中で、学生は、情報技術などの基礎的な能力向上が求められる。また、コンテンツの充実には、学生の積極的な取材活動や情報の精査が必要とされ、学生は企画開発力、情報収集力、調整力を体験的に学ぶことができる。本取組は、蓄積された成果の地域還元と学生への実践機会の充実を目的としているが、同時に、教育やまちづくり分野での地域貢献、新たな協働取組への発展が期待される。本取組を充実させるために、本学は専任のコーディネーターを配置し、学生と地域の円滑な交流、学生の能力開発を支援する(平成18年度より)。

2)生涯学習型ネットワークキャンパスの構築

本学は「21世紀学園ビジョン」を掲げ、そのなかで「生涯学習型ネットワークキャンパスの構築」を構想している。同構想のキーワードは、「世代共生・地域共創」である。在学中も卒業後も、それぞれの住む地域の人たちと一緒に学び、働き、生きる場を全国に展開したいと考えている。半田キャンパスの取組(「知タウンシップ」)は、学生と地域の人たちの双方が「学ぶ」「教える」を循環させ、「成果」「課題」のフィードバックを共有するモデルを形成しており、今後の展開の一つのモデルとなるものである。近い将来には、遠隔地域にオンデマンド配信をし、地域での学びに貢献し、また半田モデルを進化させて、企業やNPO団体などの協働も模索していきたいと考えている。

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