集合
1―3月には多数のシラガウが集合し、成鳥のほとんどすべてがシラガウで占められる(図1)。樹間の各所で雄が雌を誘うディスプレーや、巣作り、抱卵。育雛などの繁殖活動が、同時進行的に観察できる(写真2、3)。また地表に下りて、巣材を集めるカワウも多数見られる。
4―5月は営巣域が拡大し、雄、雌が鳴きかわし、ヒナの声がしきりに聞こえ、コロニー全域は喧騒だが、活気に充ちた繁殖の盛期である。 6―8月には、巣立ちする幼鳥が加わり、年間を通じて個体数が最大に達する。巣から離れ、樹間で親に餌をねだる幼鳥もいる。幼鳥は全体に薄く茶色であり、むね―腹部が白色かまだら様に見える。池の岸にも多数の個体が現われてくる。
8月、ヒナの声がほぼ途絶え繁殖期が終わる。
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(図1) 美浜コロニーにおけるカワウ―シラガウ、
成鳥、幼鳥―構成比
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