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業

「ふくし」と仕事

さまざまに広がる仕事―。 本学の学びや取り組みが活かされています。

講演録

大学で培った実践力とチームワーク力を生かして、作業療法士の世界へ

※オープンキャンパス「しごと体験講座」より
日時:2012年6月3日(日)
会場:日本福祉大学美浜キャンパス

講師

野口貴弘さん

健康科学部リハビリテーション学科作業療法学専攻
2012年3月卒業
三重県/いなべ総合学園高校出身
偕行会リハビリテーション病院勤務(作業療法士)

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患者さんの笑顔に出会える、作業療法士の仕事

私は2012年3月に、健康科学部リハビリテーション学科作業療法学専攻の1期生として日本福祉大学を卒業しました。2月には作業療法士の国家試験に無事合格し、現在は愛知県弥富市にある偕行会リハビリテーション病院で働いています。名前のとおりリハビリを主とする病院で、従業員約160名のうち60名近くが作業療法士、理学療法士、言語聴覚士と呼ばれるリハビリスタッフです。
「リハビリ」と聞いて、皆さんはどんなことを想像するでしょうか。多くの方は、脳卒中などで麻痺(まひ)が残ったり、骨折した人が、もう一度以前のように体を動かせるようにする治療というイメージを抱いていると思います。ただ、実際のリハビリの仕事はもう少し幅広く、入浴や食事、掃除、洗濯といった日常の生活動作の改善も含まれます。私のような作業療法士は、主にそうした仕事を担当しています。例えば、一人暮らしの方が退院して自宅に帰られる場合、生活動作ができないと生活していくこと自体が難しくなります。そこで、患者さんが一人で日常動作ができるようにお手伝いしているのです。
私は今、廃用症候群の患者さんのリハビリにかかわっています。廃用症候群とは、手術後などに運動量が減って筋力や体力が落ち、関節などが十分に動かなくなる病気で、歩行が困難になることもあります。皆さんも、風邪で3日ほど寝込むと体が重くなったり、動きにくかったりすることがあると思いますが、その状態がさらにひどくなったものです。まだ就職して2か月足らずですが、たくさんの患者さんの笑顔に出会えるこの仕事を選んでよかったと思っています。

確かな知識と実践力を身につける4年間のカリキュラム

リハビリテーション学科作業療法学専攻では、1年次には人の身体の仕組みを学びます。解剖学の分野では神経や骨、筋肉の名前と位置をすべて覚え、生理学の分野では人の身体の働きについて勉強します。簡単にいうと、肘を曲げるときにはどんな神経が脳から命令を伝え、どの筋肉を使っているのかという流れを覚えるのです。そのほかにも、リハビリテーション医学の基礎や一般教養なども学びます。こうした基礎をもとに、2年次には骨折のような外科的疾患や脳卒中などによる半側まひなど、病気や障がいに関する知識を少しずつ学んでいきます。
3年次になると、いよいよリハビリ療法についての学習が始まります。どのような疾患にどのような治療を施すかという知識を深め、実習や演習形式で技術を学んでいきます。また、病院で長期間の実習を行って、指導教員の指導のもと、患者さんのリハビリをお手伝いしながら実践的に勉強します。4年次は、今までの学習のまとめや国家試験に向けての勉強をします。私たち1期生は、半年以上の勉強期間を経て、全員が無事に国家試験合格を果たすことができました。

チームワークの大切さを学んだ、学生同士の交流

リハビリはチーム医療です。治療にはたくさんの人がかかわるので、知識だけでなく、人とのつながりがとても大切な職業といえます。そこで作業療法学専攻では、人とかかわる練習の一環として、年に一度、学生が主体的にバーベキューなどを企画しています。学年の垣根を超えて仲間と交流しながら、有意義な時間を過ごすことができたと思っています。
また、大学にはたくさんのサークルや部活動があります。私自身も三つのサークルに参加して、週4~5日は運動していました。また、同じ学年の仲間と一緒にいろいろな場所へ旅行に行ったり、飲み会をしたりもしました。長期の実習の合間に、突然餃子パーティーをしようと思いつき、みんなで餃子を作ったこともあります。学生生活最後の卒業旅行では、沖縄に行ってきました。このように、時間をうまく活用すれば、たくさん遊ぶことができ、サークルに参加することもできるので、決して勉強だけの4年間ではありません。

勉強も遊びも精一杯楽しむことが大切

日本福祉大学には、最新の施設だけでなく、素晴らしい知識・技術をお持ちの先生方がいます。そうした恵まれた環境で最高の仲間とともに切磋琢磨することで、作業療法士としてはもちろん人間としても大きく成長できたと感じています。大学時代の友人とは、今でも月に1~2回集まって飲み会をしたり、大学の後輩と飲み会をしたりと、つながりが続いています。この大学で過ごした4年間は、私にとって最高の宝物です。
高校生の皆さんも、ぜひ本当に自分のやりたいことを見つけてください。そして、その夢に向かって精一杯取り組んでください。努力したことは必ず自分に返ってきます。大切なのは、勉強も遊びも仲間と精一杯楽しむことだと思います。また、今ある時間を大切にしてください。今しかできないことがたくさんあると思います。自分で計画を立て、時間を有効に活用すれば、有意義な時間を過ごすことができるはずです。

※この講演録は、学校法人日本福祉大学学園広報室が講演内容をもとに、要約、加筆・訂正のうえ、掲載しています。 このサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます。

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