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業

「ふくし」と仕事

さまざまに広がる仕事―。 本学の学びや取り組みが活かされています。

講演録

専門力を身に付け、地域をつなげるソーシャルワーカーに

※オープンキャンパス「しごと体験講座」より
日時:2013年3月20日(水)
会場:日本福祉大学美浜キャンパス

講師

水谷友紀さん

社会福祉学部心理臨床学科
2010年3月卒業
三重県/暁高校出身
社会福祉法人高浜市社会福祉協議会勤務

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地域の人とともに、より良い暮らしをつくる

私は2009年に社会福祉学部を卒業しました。社会福祉士の国家資格を取得し、現在、愛知県の高浜市社会福祉協議会で社会福祉士として働いています。社会福祉協議会は、地域福祉の推進を目的とする団体です。この仕事を選んだのは、大学で学んだことの中で地域福祉が一番面白いと感じたのと、ボランティア活動や社会福祉士養成課程の実習で多くの方と出会い、人を支援する仕事がしたい、そして資格を生かして働きたいと思ったからです。

現在、私はボランティアをしてくださる方とボランティアに手伝ってもらいたい方を結び付けるための支援活動をしています。例えば、身寄りのない一人暮らしの高齢の方が、足腰が弱くて重い物が持てない、ごみ出しに行けないといった生活上の問題を抱えていて、行政機関のサービスだけでは解決できない場合に、その地域に住んでいる方と一緒に、何ができるかを考えます。

東日本大震災の際には、愛知県の社会福祉協議会から救援活動の依頼を受けて、岩手県の大船渡市社協復興ボランティアセンターで、全国から集まってきたボランティアをサポートする仕事をしました。他にも広報誌を作成したり、地域のイベントに参加するなどして楽しく過ごしています。

最近は「水谷さん、相談があるのだけれど」と話し掛けてもらうことも増え、地域の方と一緒に住んでいる町を良くしていくことに携わっていることが感じられて、とてもやりがいがあります。人と人とをつなぐ対人援助の仕事では苦しいこともありますが、いろいろな方と出会い、つながりの輪が広がっていくことが実感できたとき、この仕事に就いてよかったと心から思います。

学んだことが全て将来につながる大学

私は、将来は人の役に立つ仕事をしたい、どんな場所でも働いていきたい、そして、プロとして自身を高めていきたいという思いがあり、専門職に強く憧れていました。日本福祉大学ならば福祉の専門的な国家資格にチャレンジでき、学んできたことを将来の仕事につなげることができると考え、この大学に入学しました。社会福祉学部では、障がいのある方や高齢者、子どもに関すること、地域、法律、心理、社会、情報処理、統計などを学びました。どの学問も大変面白く、人の生活に関わっていくためにはあらゆる知識が求められることが分かりました。

大学の4年間はとても充実していました。同じ学科の友人たちと一緒に授業を受けたり、誕生日を祝ったりと、みんなで集まってわいわい過ごしていたことが思い出されます。日本福祉大学は全国から学生が集まってくるので、生活スタイルも違い、さまざまな方言が飛び交って、とても面白かったです。

サークル活動は、障がい児の余暇支援サークル「どんぐりの家」に入っていました。月に1回、知的障がいのある方の親御さんの団体と一緒に活動し、小学生から60歳代の方まで、参加者の皆さんにどうしたら1日を楽しんでもらえるかを考え、実践していました。振り返ってみると、障がいのある方とそのご家族に出会い、いろいろなお話を聞いたこのときが、彼らと直接向き合う人生初の機会でした。

福祉はチャレンジングな仕事

今、日本は超少子高齢化社会を迎え、地域のつながりがなくなり、高齢者の孤独死が増えてきています。これは、私たち一人ひとりが考えていかなければいけない問題です。公的なサービスだけでは限界を迎えているため、国では身近な地域の中で医療、介護、福祉のサービスが受けられる仕組みづくりを考えようとしています。専門性を持った福祉の仕事が世の中から必要とされていることを、肌で感じているところです。

福祉の仕事は、社会の動きやそれぞれの生活スタイルに合わせて人々が快適な生活を送れるように考えていくという、とてもチャレンジングな仕事だと思います。高校生の皆さんは、まだまだ進路や将来のことなどは考えられないと思っているでしょう。福祉の分野は外側からは見えにくいですし、地域の福祉活動を広めたりサポートしたりする私の仕事は、皆さんが今まで思っていた福祉のイメージとは、少し異なるかもしれません。ボランティア活動などに一度顔を出してみると、仕事の内容についてイメージが湧きますし、そういう場で実際に体験する中でいろいろな方のお話を聞くこともできて、仕事のことや大学で学べることについて、何となく分かってくると思います。皆さんにも、ぜひとも地域福祉に興味を持っていただければと思っています。

※この講演録は、学校法人日本福祉大学学園広報室が講演内容をもとに、要約、加筆・訂正のうえ、掲載しています。 このサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます。

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