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業

「ふくし」と仕事

さまざまに広がる仕事―。 本学の学びや取り組みが活かされています。

講演録

二つの国家資格を取得し、広い視野で介護に取り組む人材に

※オープンキャンパス「しごと体験講座」より
日時:2012年6月3日(日)
会場:日本福祉大学美浜キャンパス

講師

安部里奈さん

健康科学部リハビリテーション学科介護学専攻
2012年3月卒業
岐阜県/大垣南高校出身
特別養護老人ホーム勤務(介護福祉士・社会福祉士)

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相手にとって、何が一番幸せかを考える

私は、在学中に介護福祉士と社会福祉士という二つの国家資格を取得して、この4月から岐阜県にある特別養護老人ホームで介護福祉士として働いています。介護福祉士とは、日常生活の営みに支障がある方に対し、心身の状態に応じた介護を行う者のことで、社会福祉士とは、福祉に関する相談に対する助言・指導や、福祉サービスを提供する関係者との連絡・調整を行う者をいいます。
私が働いている施設はユニット型特別養護老人ホームと呼ばれるもので、定員10名の六つの家(ユニット)で構成されています。従来型の施設は2人部屋や4人部屋が多く、利用者のプライバシーが守られにくいという面がありましたが、ユニット型の施設では利用者ごとに個室があり、自分の生活スタイルに合った生活を送れるようになっています。
私がこの施設に就職を希望した一番の理由は、「おむつ外し」という取り組みを行っていることでした。人間なら誰しもおむつで排泄するのは不快ですし、トイレでしたいと思うのが当たり前で、それは年を取っても同じことです。そこで、現在の身体機能を維持・向上できるように、その方に合った目標を立てて歩行訓練や立位訓練などのリハビリを行い、現在、私のいるフロアでは日中のおむつ使用率が0%になりました。このように、利用者様にとって何が一番幸せかを常に考えながら介助するという点が、介護の面白味ではないかと思っています。

ダブル資格のすすめ

介護学専攻の魅力は、何といっても4年間で介護福祉士と社会福祉士の国家資格をどちらも取得できる点です。1~2年生では主に介護福祉士の勉強をし、講義だけでなく介護実習も計10週間あります。その後、3~4年ではさらに介護の専門性を高めるか、社会福祉士の資格取得を目指すかが選択でき、自分の将来像を描きながら学べるカリキュラムになっています。私は社会福祉士の資格取得を目指すコースを選択し、講義だけでなく計4週間の実習にも行きました。実習を通して両方の現場を体験することができたので、自分がどちらの分野で働きたいのかをじっくり考えることができました。また、どちらの資格も取得できることで、幅広い知識を身につけることができ、視野が広がります。
また、就職後の進路の幅も広がります。介護で経験を積んだ後に、施設の中で相談職に就くことも、社会福祉士の資格を生かして地域の中で働くこともできます。また、介護福祉士は主に利用者を見ますが、社会福祉士は利用者だけでなく家族との関係や利用者同士の関係といった、利用者を取り巻く環境も含めて見ていきます。そのため、介護の仕事をしていても、利用者の環境面にも目を向けられるようになりました。さらに、社会福祉士になるためには、高齢者だけでなく障がい者や児童に関することも含めて、幅広く制度や法律を学ばなくてはいけません。そのおかげで、今多くの知識を持って介護の仕事ができていると思います。
これから介護の仕事をしていく中で、利用者様と同じ立場に立ち、一緒に幸せについて考え、今いる施設が第二の家だと思っていただけるよう、笑顔で頑張っていきたいと思います。介護福祉士になるという中学生の頃からの夢はかなったので、将来は介護の経験をもとに、社会福祉士の資格を生かせる仕事をしてみたいと考えています。

かけがえのない学生時代

私の一番の財産は、大学生活で得た数多くの出会いです。学生時代の友だちとは今でも連絡を取り合っていますが、仕事の話などで共感してくれる相手がいると心強く、仕事をする上で心の支えにもなっています。また、実習先の施設で出会った利用者の方や指導に当たってくださった職員の方からも、多くのことを学びました。実習中は早起きをしなければならないし、記録することもたくさんあって大変でしたが、普段の生活では得られない貴重な体験ができました。
4年生は、社会福祉士実習、卒業論文、就職活動、社会福祉士の試験勉強と盛りだくさんで、4年間で一番忙しい1年だったと思います。講義のある日は友人と夜遅くまで学校で勉強し、講義のない日は家で朝から晩まで過去問を解いていました。社会福祉士の試験勉強は本当に苦しく、何度もあきらめかけましたが、今振り返ると、遊びも勉強も充実した本当に楽しい4年間だったと思います。これから大学生になる皆さんも、たくさん勉強して、たくさん遊んで、充実した大学生活を送ってください。

高校生の皆さんへ

今を大切にしてください。今しかできないこと、今やらなければならないことがあると思います。それに積極的に挑戦して、自分自身の糧にしていってください。そして、将来の夢に向かって努力を惜しまないでください。私は国家試験に向けて、今までの人生で一番勉強しました。勉強しているときはつらいけれど、努力した分、結果は必ずついてくると思います。

※この講演録は、学校法人日本福祉大学学園広報室が講演内容をもとに、要約、加筆・訂正のうえ、掲載しています。 このサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます。

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