日本福祉大学 大学院 医療・福祉マネジメント研究科 医療・福祉マネジメント専攻

  1. 大学院TOP
  2. 医療・福祉マネジメント研究科
  3. 研究科長あいさつ

研究科長あいさつ

医療・福祉現場を担う人材育成へのチャレンジ

篠田道子 教授(画像)

医療・福祉マネジメント研究科 研究科長
篠田 道子

医療・福祉の現場は、いま変化しています。その時代の要請に応えるために医療・福祉マネジメント研究科を開設しました。大学院教育改革支援プログラム(文部科学省) 「高度な専門性を備えた福祉現場の人材養成―全国・地域の人材養成拠点大学へのチャレンジ」(2007-2009年度) の採択を受けて、先駆的な試みに挑戦し、その内容の充実に努めています。

例えば、医療・福祉現場には、受けてきた教育内容が異なる多職種が働いています。そこにおける集団運営に必要な、相互理解の視点やコミュニケーション能力を鍛える Inter Professional Education(多職種連携教育)の考え方を導入し、その具体化と充実を追求しています。

従来の伝統的な大学院では、修士論文執筆を通じて研究力を養成することに力点がありました。本研究科では、従来の修士論文執筆をめざす特別研究コースに加え、それとは区別された実践研究コースを設けました。そこでは、幅広い力 ―実践現場の問題を多面的に分析し解決策を考える力、それをまとめ言葉で他の人に伝える力など― を、仕事をしながら通える条件の下で身につけられるように次のような工夫をしています。

第一に、高度専門職業人をめざす社会人院生のロールモデルとなる医療・福祉現場の実務家にも教壇に立ってもらっています。第二に、ケース教材を用いた討論重視型のケースメソッド演習を導入しています。第三に、福祉サービスマネジメント領域から医療福祉経営領域まで、そして理論から実践事例まで幅広い内容が学べます。第四に、社会人が学びやすい柔軟な履修形態を整備していることです。

「読むことは人を豊かにし、話すことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする」(F. ベーコン)と言われます。医療・福祉マネジメント研究科では、読み、話し、書く力を開発し養成しています。本研究科から、明日の医療・福祉現場を担う高度専門職業人が多数輩出されることを願っています。

Inter Professional Education (多職種連携教育)

イギリスにおいて、医療・福祉に関わる多職種を集め、連携を体験しながら学ぶ新しい教育方法として開発されてきたものです。医療・福祉の現場では、連携が必ずしもうまくなされていないことがよく指摘されます。その一因は、各専門職種が別々に教育されていることにあります。現場に出れば他の専門職との連携を求められるにも関わらず教育課程では連携を経験していないことへの反省から生まれた取り組みです。異なる専門を持つ医療・福祉職が、同じ場所で同じテーマを、お互いに協力し合って学びあう経験をします。それを通じて、互いの専門性の強みと限界、連携・協力することのシナジー(相乗)効果を体験します。それによって、チームとしてサービスの質の改善・向上につなげられる連携能力の高い専門職の養成を目指すものです。具体的には、医療・福祉臨床においてサービスマネジメントを担う者と医療や福祉の経営幹部をめざす者とが、同じ講義を受け共に討論します。それらを通じ、互いの専門性や価値観の違いを知ると共に、互いが協力して共に追求すべきミッションと、それを実現するための方法について学びます。本研究科の取り組みは、マネジャー(幹部)クラスの高度専門職業人を養成する大学院教育における先駆的な試みです。そこでは、異なる職種間の連携に留まらず、現場責任者と経営責任者という価値観や優先順位の異なりうる機能を担うマネジャーたちに、共に学び討論する場とプログラムを提供します。

大学院教育改革支援プログラム (文部科学省)

高度な専門性を備えた福祉現場の人材養成
-全国・地域の人材養成拠点大学へのチャレンジ(2007年度-2009年度)

広義の福祉(保健・医療・NPOなどを含む)現場では、貧困・障害・虐待など、いくつもの困難を抱える家族など、問題の重複化・複雑化が進んでいます。しかも、施設・事業所・病院の経営も成り立たせなければなりません。このような現実に立ち向かう保健・医療・福祉専門職には、狭い専門知識や理論だけでなく、幅広く高度な専門性とマネジメント能力が求められています。このような人材養成への期待に応えるべく構想したのが、本プログラムです。現場で優れた取り組みをしている人を実務家教員として招き、福祉現場との循環システムを構築して、現場の問題に取り組む先駆的な実践事例に触れる機会を増やします。また、福祉経営や心理、司法福祉など、関連領域を幅広く学ぶことを可能にする講義科目を配置します。加えて、マネジメント能力の開発を目指して、ケース教材を用いた討論重視型のケースメソッド演習を導入します。さらに、現場の忙しさのために平日の通学が困難な社会人院生のために、インターネットの活用や週末の集中講義を増やすなど通信・通学融合を進めて、金曜日と週末の通学だけでも修了できる条件を整備中です。本プログラムは、これらの組み合わせにより、全国・各地域の福祉現場で奮闘する高度専門職業人の育成をめざすものです。

別ウィンドウ表示




UPDATE: 2016-7-1

PAGE TOP