多くの人と関わりながら、
お客様に最高のサービスを届ける
企業の中でも、ソーシャルワークの視点が役立っています

楽しかった「長野県人会」の活動

 日本福祉大学には「県人会」という、同郷の学生により組織されるサークルのような集まりがあります。入学当初は、初めての土地で慣れない一人暮らしに不安を抱くと思います。そんな時、各県の県人会が歓迎会をしてくれるのは、新入生にとって安心できますし、友達をつくる機会にもなります。
 私は「長野県人会」の副会長を務めていましたが、長野で収穫したばかりのリンゴを大学祭で売ったり、信州みそを使った豚汁を振る舞ったことが思い出に残っています。卒業して何年かたった今でも、県人会の友人たちとは年に何度か顔を合わせる良い仲間です。

精神保健福祉を学ぶゼミナールに所属し、新しい「ふくし」を発見

 ゼミで学んだ精神保健福祉の分野は自分にとって新鮮で、新たな視点をもたらしてくれたと思います。うつ病などの精神的疾患を抱える人には、見た目では分からない辛さがあります。その状況に、ソーシャルワーカーとしてどうアプローチするか。それまでに学んできた福祉の学びとは違う視点があり、とても興味深いものでした。
 日本福祉大学では講義でもキャンパスでも、障害のある学生とない学生がともに日常生活を送っています。そんな環境も自分にはすごく良かったと感じています。現在は営業マンとしてたくさんの人にお会いしますが、学生時代の経験はとても活かされています。

営業の仕事にも、福祉の視点が活きています

 JAながので営業を担当しています。大学では金融を学んでこなかったので不安はありましたが、お客様は高齢者が中心。ゼミでの経験が役立っていると実感しています。介護に関連する商品や積立を提案する時に、福祉の制度などプラスアルファの話ができることも私の強みです。
 お客様のご自宅に訪問しても、商品の説明よりお茶を飲んで世間話をする時間の方が長いですね(笑)。そろそろ帰ろうかな、と思うと「実は…」とお金の相談をされることも。すぐにニーズに迫るのではなく、じっくり信頼関係を作ってから深いお話をするというのは、福祉の相談の仕事と似ているかもしれませんね。

金融も福祉も「人の暮らしを支える」仕事

 JAは古くは農家の支援から始まり、近年では介護事業や不動産、エネルギー、そして金融まで、幅広くこの地域の暮らしを支えています。私は今、共済という保険のような商品を担当していますが、「肥料がないから持ってきて」と頼まれることもあります(笑)。お客様にとって私は「農協の人」。自分の担当ではないからと垣根を作らず、農業の部門とも連携してお客様の生活全体をサポートするのが仕事と考えています。
 異なる部署と連携し、たくさんの商品の中からその人にぴったりのサービスを提供する。これはどの企業でも必要になるスキルです。自分だけではなく、多くの人とチームを作って一人の人の生活を支えるソーシャルワークを学んだことは、金融の営業にも生かされていると感じます。

フィールドに出て、広くたくさんの経験を

 私が大学時代に力を注いでいたのは、剣道部と長野県人会、そしてゼミです。充実した大学生活でしたが、もっと大学の外での活動もしておけばよかったとも感じます。社会人となって働き始めると、仕事に関係する専門分野を深く掘り下げていくことが中心になります。学生時代は広く浅くでも構わないので、色々な知識と価値観に触れておくとよいのではないでしょうか。
 日本福祉大学には大学外でボランティアをするサークルがとても多いので、学生さんにはその機会をぜひ活用して欲しいです。大学の外で色々な人に会う経験は、柔軟性や対応力が身に付き、その後の仕事にもきっと役立つと思います。