知多半島にある日本福祉大学が、これからの日本の福祉を変えていく。

その声に応える 日福の学び

「ふだんのくらしのしあわせ」をつくる、「わたし発のふくし」へ。

「福祉」という言葉には「してあげる福祉」や「与えられる福祉」といったイメージがあるかもしれません。だったら、「福祉」を平仮名で「ふくし」と表して、「『ふ』だんの、『く』らしの、『し』あわせ」と言い換えたらどうでしょう。普段の暮らしの主人公は、他のだれでもない「わたし」です。普段の暮らしを幸せにするためには、わたし自身がしあわせであることが不可欠です。この「わたし」からはじまって、家族がいて、友達がいて、学校があり、ご近所があって、と同心円が広がっていくと、他人ごとではない、「わたし発のふくし」をはじめられると思うのです。これからの社会は少子高齢・人口減少化社会です。日本は大きく変わります。このなかで、どのような街をつくり、どのような「ふくし」を創造していくのかを考えるために、住民一人一人が智恵を出し合い、合意形成していく必要があります。主役は、国でも、行政でも、福祉専門職でもありません。地域に生きているあなたが、他人ごとではなく、自分ごととして「ふくし」を考えなければならない時代が始まっています。

COC事業推進本部 副本部長(社会福祉学部 社会福祉学科)原田 正樹 教授

未来のふくしのあり方を示す、「知多半島モデル」。

地域志向のふくしを実現するために日本福祉大学が取り組んでいるのが「ふくし・マイスター」の育成です。知多半島の自治体や民間団体と連携しながら、研究成果を還元したり、学生を地域づくりの場に派遣して育ててもらったり、相互に関係を持ちながら地域課題の解決に取り組んでいます。この活動の基本概念は「大学は地域へ、地域は大学へ」。地域と大学の垣根を取り払い、ふくしの学び手、実践者、当事者など、誰もが自由にふくしについて考え、学び、実行できる環境づくりをめざしています。学生だけではなく、「これからの『ふくし』を学ぶなら『知多』へ」と、ふくしの研究者・実践者の方からも言っていただける「ふくしの知多モデル」創設にもチカラを入れていきたいと思っています。

report

知多半島を、日本の福祉の先駆的モデル地域へ。知多半島を、日本の福祉の先駆的モデル地域へ。

社会活動を通して市民性を育むサービスラーニングの取り組み

知多半島発の「地域福祉」を象徴的に理解できるのがNPOの活動だ。知多地域は5市5町で約60万人ほどの人口だが、ここに100以上のNPOがある。日本福祉大学の卒業生が関わるNPOも多い。まさに知多半島では、地域で「ふくし」を担っている、ということを実感することができる。多くの人が自分たちの発想で、行政や人任せにしない、自分たちのふくしをつくりあげようとしている。まさに、「ふだんのくらしのしあわせ」をめざして。本学の教育と研究が地域と連携し、全国に先駆けて、知多半島は「ふくし」の先進的なモデル地域として、生まれ変わろうとしている。

Profile

HARADA,Masaki
原田 正樹(ハラダ マサキ)
教授
博士(社会福祉学:日本福祉大学)
修士(社会福祉学:日本社会事業大学)

長野県出身
明治学院大学卒業後、重度身体障害者療護施設、特別養護老人ホームで勤務の後、日本社会事業大学大学院修了。2004年に日本福祉大学に赴任。 現在、放送大学兼任教授。

日本学術会議連携会員、日本社会福祉学会理事、日本福祉教育・ボランティア学習学会理事、日本地域福祉研究所理事、全国社会福祉協議会・ボランティア市民活動振興センター運営委員、『月刊福祉』編集委員、「広がれボランティアの輪」全国連絡会幹事。厚労省、法務省、文科省、日本郵便株式会社、日本学術振興会、日本社会福祉試験振興センター、日本社会福祉士会、日本社会福祉教育学校連盟、日本社会福祉士養成校協会の各種委員、愛知県社会福祉審議会委員、愛知県福祉人材センター運営委員、名古屋市高年大学(鯱城学園)運営委員などをつとめる。アドバイザーとして長野県茅野市、富山県氷見市、三重県伊賀市、愛知県半田市、名古屋市昭和区などの地域福祉実践・計画にかかわる。