高騰する国民医療費。将来、私たちは安心して医療を受けられますか?

その声に応える 日福の学び

これからの医療・介護の質を支え、医療業界を変革していくために。

国民医療費や介護費用の抑制によって医療・介護業界は収益が減り、大きな打撃を受けることになります。そのうえ、たとえば病院経営において「医療安全」が重要なテーマになっているにも関わらず、その費用はかなりの部分が病院の持ち出しとなっており、また、その費用の内容すら正確に把握しきれていない場合も少なくありません。しかし、病院・介護施設は、医師や看護師などの専門職集団であり、そのような人達は、仁術は語っても算術はあまり語りたがらない傾向にありました。そんな環境のなかで、会計や税務などの知識を身につけた事務スタッフは、間違いなく頭角を現すことができるはずです。現場をよく知る会計管理を行うスタッフは、数字を見て、数字の向こうにある現場の状況を見ることができます。その力があれば、会計管理などがわかる事務職として医療専門職と対等に渡り合い、危機に瀕する医療・介護の経営組織を救うことも可能です。これからの医療・介護の質を支え、医療・介護業界を変革していくのは、会計データに基づく経営管理の力を知って、業界の問題点を理解したあなたたちだと、私は思います。

経済学部経済学科橋口 徹 教授

グローバル社会の中で、医療は日本の強みになりうる。

「医療のグローバル化」はここ数年、日本がチカラを注いでいる政策のひとつです。特にアジア圏は経済成長の伸展とともに医療ニーズの大きな高まりが見込まれています。
アジア圏と日本は人々がかかる病気の種類が似ていることや、風土や環境が似ていることから、日本の医療が進出しやすい環境があると考えられています。さらに、今後日本以上のスピードで高齢化が進むことも予想されており、ここでも日本は自国での経験を活かして高齢化社会における医療ニーズへ柔軟に対応することができるはずです。以下に挙げた例は、現在進行している海外医療プロジェクトの一部です。これからも日本はアジア全体をひとつの医療圏ととらえ、わが国の優れた医療技術や機器、サービスなどを輸出することで、グローバル社会の中で医療を強みに発展できるはずです。

※出典:「医療産業研究会フォローアップ会合-配布資料 P17~27」(経済産業省)より一部抜粋

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医療のグローバル化は、始まっている。医療のグローバル化は、始まっている。

日本の医療法人の海外進出も始まっている。(朝日新聞より)

少子高齢化のさらにその向こうに見え始めているのが、日本の人口減少社会。そのなかで橋口先生が今、関心を深めているのが「医療のグローバル化」である。つまり、医療もひとつの産業と捉え、どんどん世界に送り出していこうという、経産省が取り組む医療機器・サービス国際化推進事業など、すでにいくつかの事例もある。そのなかで、海外進出の際に発生するさまざまなリスクや課題をどのように解決するか、その方法についての議論を深めたいという。会計や税務などの領域を通じて、日本の未来と医療を考える、それが先生のスタンスだ。

Profile

HASHIGUCHI,Toru
橋口 徹(ハシグチ トオル)
教授
博士(医学:日本大学)

早稲田大学商学部卒業(1989)
早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程政策科学論専攻修了要件満了(2001)
日本大学大学院医学研究科博士課程社会医学系医療管理学専攻修了(2010)
ディベロッパー、会計事務所勤務等を経て、(株)日本総合研究所研究事業本部副主任研究員(2000~2001)
国際医療福祉大学医療福祉学部 医療経営管理学科専任講師を歴任(2001~2004)
日本福祉大学赴任(2004)