本連携取組の事業概要

1.社会福祉教育の質的向上と普及を図る事業

eラーニングによる「新法」対応の
社会福祉教育コンテンツの開発と大学教育での活用

社会福祉士「新法」に対応した社会福祉士指定科目(全19科目)のeラーニング教育コンテンツを共同開発、相互利用します。また、三大学の社会福祉教育の特色を生かしたオムニバス形式のコンテンツの開発などにより、教育内容をさらに豊かにし、専門的資質の向上という社会的要請に対応し、大学の社会福祉教育の高度化を図ります。
eラーニングは、時間割上の制約のない確実な履修を保証でき、時間・場所を問わず、反復学習により内容の理解を深めることができます。その特性を活かし、学習の質を向上させます。コンテンツの活用形態は、eラーニングのみの開講、対面講義との組合せ開講、補習や資格試験受験対策教材としての利用など、様々に展開していきます。

※「社会福祉士法の一部改正」(平成21年度施行)

地域を舞台とした福祉教育の普及
福祉リカレント教育

eラーニング社会福祉人材養成カリキュラムを基盤に、地域の福祉学習ニーズにも積極的に対応します。eラーニングの特性を活かし、社会福祉施設等で働く人々や各大学の卒業生を対象に、より高い専門性の獲得を目指す研修や卒業後の学び直しの機会を提供します。

福祉啓発教育

地域における福祉のイメージ向上と次世代の人材養成を目的として、福祉のひろがりや仕事の専門性などをわかりやすく紹介したコンテンツを、eラーニングや各大学の科目を活用して開発します。

2.連携大学相互の交流により学生の成長と教職員の資質向上を図る事業

学生の成長を図る三大学交流プログラム

学生交流による学びあいを通した教育プログラムを開発し、学生の興味・関心の多様化に応え、その視野を広げ、社会性などの向上を目指します。各大学の特色やその地域の社会・経済・文化的背景を素材としたプログラムの開発・提供に取り組みます。

国内留学制度

三大学間の国内留学制度を設置。連携三大学の特色ある科目や教育プログラムの受講を可能とし、より広い専門性の修得など、学生の多様な学習ニーズに応えます。

短期交流学習プログラム

夏・春休みを中心とした短期間(3日〜2週間程度)の交流学習プログラムを実施し、多様な背景をもった学生の直接的交流による教育効果に加え、コミュニケーションを基本とした協働体験学習を通して、学生の人間的成長を図ります。

多様な交流諸事業

英語プレゼンテーション大会・ゼミ研究成果報告会・就職情報交換会やスポーツ交流など、多様な交流事業を計画。また、SNSなどによる日常的交流も含め、連携大学間で様々な形態を追求します。

教職員の資質向上のための事業

以下の三事業に取り組み、大学教育・職員業務の質的向上を図るとともに、この成果を取りまとめ、その知見を広く発信していきます。

ネットワーク形成による日常的なFD・SDの活性化

「新法」対応のeラーニング社会福祉教育コンテンツの開発とその活用推進を主導。編集方針決定や品質管理、著作権処理、厚生労働省の基準との適合などを審査する。地域向け福祉教育の開発・推進も担う。


コミュニティシステム「SNS」画面イメージ

インストラクショナルデザインによる教育・業務改善

分析・設計・開発・実施・評価を繰り返し、学生の学ぶ意欲を引き出す効果的で魅力的な教育を設計。三大学でその研修やインストラクショナルデザイナー養成を意識して取り組み、教育内容の充実・学習目標の明確化、業務の高度化等の教育改革・改善を図ります。

共同のFD・SDプログラムの実施

三大学の教職員が直接会して、各大学のFD・SDに関する取組の情報交換と相互評価、授業改善や職員業務改善の事例報告のための交流・研修会等を開催。その要点を、eラーニングコンテンツ化して共通LMS上で配信、各大学の教職員の自己啓発を促進します。

3.「地域知」の形成とその還元による地域の再生・活性化を図る事業

「地域知」コンテンツの作成と活用

三大学が立地する地域を素材としたeラーニングコンテンツを開発し、webや生涯学習で地域に向けて提供。連携大学間の相互受講も可能にします。 各地域の歴史、文化、環境、産業などの魅力や価値を、研究や社会連携等から得られた知見を通して得られる新たな知見を「地域知」と定義し、そのコンテンツ化を図り展開します。


「知多学」コンテンツイメージ

地域の福祉課題等に関するコンテンツ作成

地域の福祉課題等に関して、三大学周辺地域の福祉や施設などの特徴・特色を紹介するeラーニングコンテンツを開発し、大学間共有と地域への発信を行っていきます。


「地域知」コンテンツイメージ
(愛知県南知多町 豊浜「鯉まつり」)